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米国Rethink Robotics社と、人と協働するロボット「Sawyer」の国内独占販売契約を締結

2015年11月05日

住友重機械工業株式会社(本社:東京都品川区 社長:別川俊介)は、Rethink Robotics社(リシンク・ロボティクス社 本社:マサチューセッツ州ボストン CEO:Scott Eckert)と、同社の協働型ロボット「Sawyer(ソーヤー)」に関する国内独占販売契約を締結いたしました。
 
少子高齢化や都市化を背景とした労働力不足に対して、これまで人が行っていた作業を自動化したいという悩みを多くのお客さまが抱えています。当社は、この課題を最新のロボットテクノロジーと共に実現すべく、Rethink Robotics社と協力体制の構築について協議を進めて参りましたが、このたび、Rethink Robotics社の最新の協働型ロボットSawyer を当社販売網にて販売することで合意いたしました。

今後は、Rethink Robotics社のロボットと当社のさまざまな製品との組み合わせによるシナジーを追求し、顧客価値のさらなる向上に努めて参ります。

なお、当社は12月2日から5日に東京ビッグサイトにて開催される「2015国際ロボット展」に出展いたします。今回発売が決まったSawyerのデモ展示を行います。

Sawyer

■Sawyerの主な特徴
 1) 簡単なティーチング(ダイレクトティーチング)
 専門的なプログラミングの知識がなくても、ユーザー自身がロボットにさせたい作業を簡単に設定することができます。

 2) 繊細な作業の実現
 Sawyerは、人と同じように「触れた」という感覚を高感度のフォースセンシングにより実現し、これまで困難だったピン入れなどの繊細な作業を可能にしています。また自動停止機能により人と接触した際の安全性に配慮しています。

 3) 柔軟な現場対応
 Sawyerはさまざまな作業を素早く簡単に覚えるため、1台でも多品種小ロットの生産現場に対応します。

 従来の産業用ロボットでは、ロボット動作のプログラミングに専門的な知識を求められ、プログラム変更を行うたびに多くの時間と費用が掛かり、ユーザーの大きな負担となっております。また、運転中の危険を防止するために安全柵が必要とされ、ロボットと人とが同じスペースで作業をすることは困難とされてきました。
 今回発売するSawyerは、Rethink Robotics社が保有する人工知能の技術を生かし、専門的なプログラミングの知識がなくても、ユーザー自身がロボットにさせたい作業を簡単に設定することができます。これにより、多品種小ロットの生産ラインに対しても1台のロボットでさまざまな作業に対応することを可能としております。
 また、Sawyerは人と接触した場合においても瞬時に停止する独自のセンシング機能を持っており、人との協働作業の安全性に配慮しております。

■契約について
 契約締結日  2015年10月22日
 契約内容    Sawyer以降のRethink Robotics社製品の日本国内における独占販売契約
 販売開始日  2016年1月予定
 販売価格    オープン価格

■Rethink Robotics社の概要
 Rethink Robotics社は、マサチューセッツ工科大学 コンピューター科学・人工知能研究所の元所長であり、iRobot社の創設者の1人であるロドニー・ブルックス博士によって2008年に設立されました。同社は「ロボットをより身近に、より使い易く、より実用的に」というミッションの実現のため、最先端の人工知能やアクチュエータの技術を駆使してロボットの製造・開発に取り組んでいます。

■関連サイト
 当社事業部ウェブサイト : http://www.shi-mechatronics.jp/index.html
 Rethink Robotics社ウェブサイト : http://www.rethinkrobotics.com/sawyer-intera-3/