製品の環境配慮

住友重機械グループは、「住友の事業精神」ならびに当社グループの「パーパス」および「経営理念」に基づき、持続可能な社会の実現のために、社会価値と企業価値の向上を両立する製品を提供しています。
製品について、ライフサイクル全体で環境に配慮した研究・開発・設計を推進するために「環境配慮項目(24項目)」を定めています。
各項目は各事業部や関係会社の事業特性に応じて対応を行っており、これらは品質マネジメントシステム(QMS)により管理され、継続的な取り組みを実施しています。

No 大分類 環境配慮項目(24項目)
1 製品ライフサイクルアセスメント ・ライフサイクルアセスメント(LCA)の評価
・カーボンフットプリント(CFP)の算定
2 原材料の削減・選定 ・使用材料の削減
・含有化学物質の把握
・原材料のトレサビリティの確保
・環境負荷の少ない原材料の使用
3 製品の省資源化・再生化 ・3Rを考慮した設計(リユース、リデュース、リサイクル)
・軽量化
・長期使用設計
4 製品製造時の省エネルギー化 ・製造しやすい構造設計
5 製品輸送時の負荷軽減 ・製品の重量・形状・体積などの最適化
・内製/外注の最適化
・梱包材の量・材質
6 製品使用時の負荷軽減 ・使用時の省エネルギー化
・分解組立性の向上
7 製品廃棄時の負荷軽減 ・廃棄物の削減
8 コンプライアンスの遵守 ・各国の法令や規制への対応
9 製品安全性・環境保全性 ・安全性の確保
・水資源の保護
・生物多様性の保全
・化学物質の管理
10 製品環境情報の提供 ・エコラベルの取得/第三者認証の取得
・メンテナンス情報の提供
・ユーザー、サプライヤー教育

サステナビリティプラス製品

当社グループでは独自の評価方法を用いて環境配慮製品の認定を行ってきました。2021年度より、製品競争力の向上や環境性能(資源循環,地球温暖化,環境リスク)、社会性を含むサステナブルな製品の市場へのアピールやCSVとしての当社グループの取り組みのPRを目的として、これまでの環境配慮製品からサステナビリティプラス製品へ名称を変更しました。

  • CSV : Creating Shared Value 共通価値の創造

製品一覧

2024年度は、前年の27件を上回り、29件がサステナビリティプラス製品として認定されました。
そのうち4件がスコア90点以上のスーパーサステナビリティ製品となっています。グループ全体におけるサステナビリティプラス製品の売上高比率は29%となっています。
サステナビリティプラス製品では製品ライフサイクル全体での環境負荷を低減するための活動として、装置廃棄に係るマニュアル整備・お客様への提供や、ショベルやクレーンなどの建設機械にフィールドビューモニタを装備することによる作業関係者の安全性向上等に取り組んでいます。また、システム提供など、ソフトの面においても、お客様の業務効率化・省人員化への貢献を進めています。

CFBバイオマスボイラ(循環流動層ボイラ)

循環流動層(CFB=Circulating Fluidized Bed)ボイラは、バイオマスからごみ固形燃料(RDF)まで、幅広い性状の燃料を安定して燃焼させることができ、高効率かつクリーンなエネルギーを安定的に供給します。
地域のバイオマスや廃棄物を活用しながら脱化石燃料とCO2排出削減に貢献します。今後の来たる再生可能エネルギーの主力電源化社会においても、電力系統の安定化を実現するクリーンな調整電源としての役割を果たす発電設備です。
炉内に石灰石を投入することで硫黄酸化物(SOx)の排出を抑えています。50ppm(6%O2換算)程度までであれば、従来の排煙脱硫装置(FGD)は不要です。窒素酸化物(NOx)についても低温・二段燃焼により50ppm(6%O2換算)程度まで低減できます。ばいじんは、集じん装置の設置により20 mg / m3(6%O2換算)以下まで低減され、低い環境負荷で稼働します。

油圧ショベル

低燃費クリーンエンジンとより効率的な作業性と卓越した低燃費を両立した独自の油圧システムを搭載し、高い燃費性能を実現しています。
JCMASで定める2020年燃費基準を上回る、すぐれた燃費性能を達成。燃費基準達成率100%以上に与えられる、トップランクの☆☆☆認定を取得しています。
排出ガスの大幅低減を果たした、クリーンエンジン「SPACE5α」は、世界最高レベルの排出ガス規制、オフロード法2014年基準をクリア。同種従来機と比較しNoxを80%削減し、一層環境にやさしいショベルへと進化しています。

斜流式ジェットポンプ式揚砂装置(スミジェッターⅡ)

揚砂装置は、下水処理場やポンプ場で使用される、下水中のゴミや砂を分離・除去し、後処理設備の保護や処理の円滑化を図る装置です。ジェットポンプ式は加圧ポンプに大きな動力が必要とするため、その動力低減が求められていました。
この斜流式ジェットポンプ式揚砂装置スミジェッターⅡは圧力損失の低減に取り組み、従来のものと比較し約4割以上の動力削減を実現し、省電力化に大きく寄与しています。また、動力削減により加圧ポンプ設備の低容量化も可能となり電気設備も含めたコスト面での負荷軽減もされています。