環境経営
基本的な考え方
住友重機械グループは、持続可能な社会の実現に向け、地球規模の環境保全及び気候変動問題への対応が重要課題の一つであると認識し、サステナビリティ基本方針に基づき、製品ライフサイクル全体を含む全ての事業活動における環境負荷低減に努めます。
住友重機械グループ 環境方針
住友重機械グループは喫緊の課題となっている気候変動問題等への対応として、『製品ライフサイクル全体を含む全ての事業活動における環境負荷低減』により一層取り組むことを目的に、2021年12月に環境方針を改定しました。
- 1地球環境の保全を図り、環境汚染の予防に努めます。
- 2脱炭素社会・循環型社会の実現に向け、CO2排出量削減や廃棄物削減、資源の再利用・リサイクル、エネルギーの効率的利用等の環境負荷低減に取り組みます。
- 3事業活動に伴う自然・生態系への影響に配慮し、生物多様性の保全を図ります。
- 4環境管理体制を強化し、環境管理システムを継続的に運用・改善します。
- 5環境関連法令等の遵守にとどまらず、必要に応じて自主基準を定め運用、評価します。
- 6継続的な環境教育や啓発活動により、事業活動に関わる全ての者の環境意識の向上を図ります。
- 7本環境方針は全てのステークホルダーと共有し、周知・開示します。
環境経営の推進
2005年度から3年ごとに具体的な活動目標を定めた「環境中期計画」を策定し、環境経営に取り組んでいます。
環境マネジメント体制

当社グループ全体の環境活動マネジメントは、社長からの任命を受けた総務担当役員の下、総務本部長および環境管理部によって行われています。社長は最高責任者として住友重機械グループの環境方針を決裁し決定します。
関係会社を含む各製造拠点での管理状況は、現地の状況確認と併せて環境監査を実施し、環境マネジメント会議では活動結果の報告や問題点などを共有しています。また環境教育を通じて当社グループの環境方針や環境目標、取り組みなどを従業員に周知しています。
活動内容
- 環境監査(1回/年)
- 国内および中国・東南アジアの製造拠点を対象に環境事故防止、法令遵守、地球温暖化防止等の観点から環境マネジメント全体について監査を実施しています。
監査結果は、当社独自の評価基準で部門ごとに5段階評価した結果を執行責任者会議で報告し、レベルアップを図っています。
- 総務本部長診断(必要時)
- 総務本部長が必要と判断した部門(前年度の環境事故発生部門、環境目標が著しく未達の部門など)を対象に、「総務本部長診断」を環境マネジメント監査と併せて実施・指導しています。
- 環境マネジメント会議(2回/年)
- 国内の各製造所・関係会社を対象に「環境マネジメント会議」を開催し、活動結果の報告や問題点などを共有しています。また、中国の関係会社を対象には「中国環境マネジメント会議」を開催し、各社の環境活動のレベルアップを図っています。
- 各地区での活動
- 各地区では、地球温暖化防止、省エネ等をテーマとした地区内での会議を開催し、活動の進捗報告や事例紹介を行い、情報共有を行っています。
環境方針に基づく取り組み
2005年度から3年ごとに具体的な活動目標を定めた「環境中期計画」を策定し、環境経営の向上に取り組んでいます。
第6次環境中期計画
現在、第6次環境中期計画(2020~2023年度)を策定、推進しています。第6次環境中期計画では以下の4つを重点課題とし、項目ごとに2023年までの目標を設定しています。また目標達成に向け単年度での目標も設定し、進捗状況をモニタリングしています。
- 1環境リスクマネジメントの強化
- 2気候変動対応を意識したCO2排出量の削減
- 3事業活動における環境負荷軽減
- 4生物多様性の保全
指標 | 項目 | 2021年度 目標 | 2021年度 実績 | 達成状況 | |
---|---|---|---|---|---|
環境マネジメント | 重大環境事故件数 | ゼロ | 0件 | 〇 | |
環境事故件数 | 3件以下 | 5件 | × | ||
気候変動対応 | CO2排出量 | 総量 | 国内:2% 削減(2019年度比) | 3.5% 削減 | 〇 |
エネルギー生産性(製造時) | 国内:2% 向上(2019年度比) | 2.8% 向上 | 〇 | ||
海外:2% 向上(2019年度比) | 4.1% 向上 | 〇 | |||
グリーン物流(輸送時) | 国内:水準維持(2019年度比) | 0.9% 減少 | 〇 | ||
サステナビリティプラス製品 | 製品数 | 23機種 | 25機種 | 〇 | |
売上高比率 | 26%以上 | 32% | × | ||
省資源・リサイクル | 廃棄物発生量(原単位) | 国内:維持(2017-2019年度平均比) | 11.8% 削減 | 〇 | |
海外:1%削減(2019年度比) | 5.1% 削減 | 〇 | |||
ゼロエミッション 埋め立て率 | 国内:0.5% 未満 | 0.1% | 〇 | ||
製品梱包材使用量(原単位) | 国内:維持(2017-2019年度平均比) | 2.8% 削減 | 〇 | ||
水使用量 | 国内:維持(2017-2019年度平均比) | 1.5% 削減 | 〇 | ||
水使用量(原単位) | 海外:維持(2019年度比) | 8.6% 削減 | 〇 | ||
環境汚染予防 | VOC | 国内:維持(2019年度比) | 12.2% 削減 | 〇 | |
VOC(原単位) | 国内:維持(2019年度比) | 16.9% 削減 | 〇 |
グリーン調達
基本的な考え方
住友重機械グループは、グリーン調達の推進により環境負荷の少ない製品をお客様に納入し、 環境保全に貢献し、お取引先様と共に持続発展可能な社会の構築に努めます。そのために、当社グループは当社と同様に環境負荷の低減、環境保全に取り組んでいるお取引先様から、地球温暖化防止、省資源・リサイクルの推進、環境汚染予防の推進に役立つ物品・サービスを調達します。
グリーン調達ガイドライン
グリーン調達ガイドラインは、CSR調達ガイドラインの「環境への配慮」を具体的に記したものです。グリーン調達ガイドラインをグループの事業部・関係会社に配布し、当社グループが調達する物品・サービスの選定時に適用しています。