お知らせ

山林未利用材燃料100%利用の小型バイオマス発電設備を受注

2011年09月12日

住友重機械工業株式会社(社長:中村 吉伸)は、グリーン・サーマル株式会社(代表取締役:滝澤 誠)が設立した株式会社グリーン発電会津より、バイオマス発電所建設工事(建設予定地:福島県会津若松市内)を受注しました。

本発電所は山林の未利用材を原料とした木質チップだけを燃料に使用します。発電規模5,000kWの小規模分散型(※)のバイオマス発電所で、発電した電気は電気事業者に売電する事業を行います。また、今まで山林に放置されていた未利用材を燃料として長期間継続的に使用することで、資源の有効活用だけでなく、地域林業の活性化と森林再生への貢献にも期待されています。

今回納入するボイラは、産業用自家発電向けを中心に多数の納入実績がある、住友 - フォスターウィラ型循環流動層(CFB)ボイラの特徴を継承した、新開発の小型発電設備です。受注後直ちに製作開始ができる様、予め主要部の詳細設計を完了させています。また、ボイラ設備部をモジュール構造化して工場内で製作し、建設現場での溶接作業を極力削減しています。その結果、設計工程と現地工事期間が短縮され、受注から14ヵ月後には稼動でき、さらに条件が揃えば12ヵ月間での稼動を目指します。同時に工程短縮により、建設費低減にもつながります。


■ 設備の概要


ボイラ型式: 小型循環流動層(CFB)ボイラ
発電規模: 約5,000kW(キロワット)
ボイラ最大連続蒸発量: 毎時25トン
主蒸気圧力: 5.4MPag(メガパスカルゲージ)
主蒸気温度: 450℃
発電方式: 蒸気タービン駆動
運転開始予定: 2012年4月 


■展示会のご案内


本製品について、以下の展示会で紹介する予定です。
  ◇バイオマスエキスポ2011
   2011年10月20,21日開催 会場:東京ビッグサイト


※小規模分散型=大型発電所を1ヶ所に設置するのではなく、小規模の施設を複数場所に設置する。送電ロスの軽減や、災害時の相互補助ができる。本件と同様の設備が今後周辺に増えていけば、それらが実現できる。

完成予想図