お知らせ

じん肺訴訟について

2005年07月12日

住友重機械工業株式会社(社長 日納 義郎)は、本日、横浜地方裁判所横須賀支部で係争中のじん肺訴訟に関して、裁判所から提示されていた和解案について、同意できない旨の見解を裁判所に伝えました。

本件訴訟に関しては、安全配慮義務の履行状況、じん肺の原因、じん肺の管理区分の判定等の事実関係について争いがありますが、裁判所から示された和解案は、これらの点について配慮されたものと判断するに至らなかったため、残念ながら同意することはできませんでした。

当社は昨日、石綿健康障害(中皮腫)の状況について発表いたしました。本件訴訟の原告(対象となる元従業員12名)の中には、中皮腫で死亡された元従業員1名のご遺族が含まれていますが、造船所におけるじん肺には溶接工肺もあり、当社としては原告全員が石綿肺であるとは認識しておりません。

なお、和解案には、当社の現行じん肺労災補償規定について見直しの検討を促す内容が含まれておりましたが、当社としては本件訴訟と並行して、じん肺労災補償規定の見直しを独自に検討しております。

また、当社では石綿対策の重要性を十分に認識するとともに、全般的な粉塵対策として、作業環境管理、作業管理、健康管理について、法令を遵守し、常に職場環境の向上に努めております。