お知らせ

短期間立体交差化工法「SMArt Crossing」を共同開発

2003年07月29日

住友重機械工業株式会社
株式会社淺沼組



住友重機械工業株式会社(社長 日納義郎)と株式会社淺沼組(社長 淺沼健一)は、工事期間中の渋滞を抑え、短期間で平面交差を立体交差化する工法「SMArt Crossing(スマート クロッシング)」を開発しました。
交差点の交通渋滞を解消するために行われる立体交差化工事は、従来の工法では工事期間中に交通渋滞を増加させ、また工期は1年から2年を要することから、周辺住民に大きな負担がかかっていました。
「SMArt Crossing」は、工事期間中にも右折車線も確保することで工事渋滞を回避し、かつ新工法の採用により工期を4ヶ月に短縮します。また、工費も通常の2車線立体交差化の場合、従来工法と同程度です。

【「SMArt Crossing」の特長】
1. 工事期間中も右折車線を確保し工事渋滞を回避
鋼製桁と鋼製橋脚を用いた軽量な立体ラーメン構造の採用により交差点部の橋脚を一本柱にし、かつ小径杭で設計可能な橋梁を実現しました。その結果、狭い施工ヤードでの作業が可能となり、工事期間中でも直進左折のみでなく、右折車線を確保できます。

2. 工期を4ヶ月に短縮
鋼管杭と橋脚柱との接合部に誤差吸収が可能な独自の杭頭接合構造の開発により、橋脚1柱に対し基礎1本杭化「1柱1杭」構造を実現。これにより基礎杭の全体本数を減らし、さらに施工速度の速い無排土鋼管基礎杭と、プレファブ化された部材の採用により、従来多く用いられているフーチングの施工作業を省き工期短縮を実現します。

3. 交差点部の架設工事を一晩で実施
自走多軸台車による架設工法の採用により、一晩の交差点通行止めで中央径間部の架設を可能とします。