お知らせ

IPP用石炭火力発電設備を2基一括受注

2001年07月03日

丸紅株式会社(社長 辻 亨)と住友重機械工業株式会社(社長 日納義郎)のグループは、太平洋セメント株式会社(社長 木村道夫)より同社の土佐工場(高知県高知市)と大船渡工場(岩手県大船渡市)に建設予定のIPP用火力発電設備(土佐工場:150,000kW、大船渡工場:134,000kW)を2基一括して受注しました。

全体のエンジニアリングは住友重機械が担当し、ボイラーは住友重機械の提携先であるフォスターウイラ社製の石炭焚循環流動層ボイラーを採用します。フォスターウイラ社は世界の循環流動層ボイラーの市場では50%以上のシェアをもち、幅広い種類の石炭や石油コークスおよび廃棄物の活用に豊富な実績があります。燃焼温度を低くしNOxの発生を抑制するとともに、石灰石の炉内投入による脱硫でSOxの発生も抑えた環境に配慮したボイラーです。
当社は丸紅とともに国内最初の循環流動層ボイラーを使ったIPP用発電設備を太平洋セメントの糸魚川発電所に納入しています。この設備は現在順調に立ち上がっており、今月7月1日より東北電力へ電力を卸供給するため運転を開始しています。
今回の受注は、こうした循環流動層ボイラーを使った発電設備の実績が評価されたものです。
今後は、従来の自家発電やIPPの分野だけではなく、新エネルギー(廃棄物発電)分野および電力小売分野も含め、発電設備ビジネスを積極的に展開する計画です。
なお、設備概要は以下の通りです。

[設備の概要]
(土佐工場)
(大船渡工場)
送電端出力
150,000kW
134,000kW
発電方式
スチームタービン駆動
再熱、再生式
スチームタービン駆動
再熱、再生式
ボイラーの主蒸気発生量
毎時525トン
毎時470トン
主蒸気圧力
170kg/cm 2G
170kg/cm2G
主蒸気温度
569℃
569℃
運転開始予定
2005年4月
2006年6月