お知らせ

500トンの大型放電プラズマ焼結機を設置

2001年03月22日

※ 現在は新規受注を行っておりません


住友重機械工業株式会社(社長 日納義郎)は、これまでで最大の加工寸法をもつ500トン型SPS(Spark Plasma Sintering:放電プラズマ焼結)機を開発し、当社の新居浜製造所(愛媛県新居浜市)内に今月設置しました。
本装置はSPS法による高性能、高機能の焼結素材を生産できるデモ機です。これにより、自動車、家電、半導体、材料メーカーなどから部品製作のテストを受託できる体制が整いました。

本装置は、住友石炭鉱業株式会社(社長 小林一信)が独自に開発した放電プラズマによる焼結技術と、住友重機械の大型機械の設計・製造技術を融合して作り上げたものです。最大成形圧力500トン、加工寸法を最大直径400mmまで大型化しており、従来は一体成形が難しかった大型の焼結体の製造が可能となりました。

現在、SPS法による焼結体はエンジン部品、金型、ターゲット材など液晶、半導体分野など、高性能、高機能の部品として開発が進められております。SPS装置は短時間で緻密な結晶構造を成形できる生産システムとして注目されており、既に大学や国公立の研究機関、民間研究所に採用されています。これまでは、加工寸法が直径150mmより小さい中・小型機が販売の中心でした。

当社では1999年12月に住友石炭鉱業との提携し、SPS法を使った生産システムの事業化を進めています。今回のデモ機の設置はその一環です。今後、このデモ機を利用した加工テストを行うことで、新素材が産業部品として幅広い分野に広がることをと期待しており、多くのユーザーの無機材・有機材の実用開発を通じて、SPS装置の新たな市場を開拓していく方針です。

●500トン型SPS機の仕様

加工寸法  :最大加工径400mm、最大加工高さ300mm
最大成形圧力:500トン
最大パルス電流出力:3万アンペア

●対象用途

傾斜機能材料、ナノコンポジット材料、アモルファス材料の成形
耐食耐摩耗材料、超耐熱材料、ターゲット材料の成形、その他各種先端材料の成形

●SPS法の特徴

SPSはパルス大電流を発生せることで、短時間に焼結を完了します。急速昇温、ハイスピード焼結ができるため、従来固まりにくい材料も素材の特性を損なわず固化できます。また、焼結体は緻密な結晶構造となり、高い寸法精度を確保できるのが特徴です。

SPSに関する情報はこちらをご覧ください。

500トン型SPS(Spark Plasma Sintering:放電プラズマ焼結)機