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放射光源(SRリング)

シンクロトロン放射光(SR)は光速に近いスピードで運動する電子が磁場で曲げられる時、接線方向に放射される光です。SR光は物性研究や微細加工、生物医学研究等多くの分野で利用されています。1989年、住友重機械は世界最小のSRリング(AURORA)を開発し、続いて小型で経済的な実験・研究用のSRリング(AURORA-2D)を開発しました。同時に、小型電子入射器としてレーストラックマイクロトロン(150 MeV)を開発しました。

オーロラ2D

特長
1 経済的なSR光リング
常伝導偏向電磁石を使用することにより装置費用、運転費用、及び保守費用が大幅に軽減されます。
2 薄い遮蔽壁
リングの直線付近を部分的に遮蔽すれば、放射線遮蔽のための建屋の壁厚は30 cmで十分です。
3 入射器用マイクロトロン
従来の入射器と比べて小型で、小さなスペースに設置できます。
4 常伝導磁石による小型化
通常の磁場と比べ約2倍の強力な磁場(2.7テスラ)を実現する常伝導電磁石を開発し、小型化に成功しました。
オプション

アンジュレーター挿入
アンジュレーターを設置できるよう直線部を2カ所設けています。

ウィグラー挿入
直線部にはヘリウム冷凍機内蔵型の超伝導ウィグラーを設置できます。

仕様

項目 仕様
電子エネルギー 700 MeV
蓄積電流 300 mA
磁場強度 2.7 Tesla
臨界波長 1.42 nm
最大ビームポート数 20本
入射エネルギー 150 MeV

マイクロトロン

このレーストラック型マイクロトロンは、当社が長年にわたって培ってきた加速器技術をもとに開発されました。小型SR光リングオーロラに用いられた150 MeVモデルは、入射マイクロトロンとしては現在世界最高のエネルギーレベルを誇っています。マイクロトロンは、他の加速器では得られない種々の特性を持っており、医学、物理学のみならず、産業界でも様々な利用方法が考えられます。

仕様

項目 モデル
RM1001 RM1501 RM2001
エネルギー 100 MeV 150 MeV 200 MeV
エネルギー拡がり ±0.15% ±0.1% ±0.07%
水平エミッタンス 1.1 πmm·mrad 0.6 πmm·mrad 0.4 πmm·mrad
垂直エミッタンス 0.8 πmm·mrad 0.4 πmm·mrad 0.3 πmm·mrad
ビーム パルス幅 0.5-4.0 µsec
ビーム パルス 最大繰返し数 180 Hz

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