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BNCT治療の技術紹介
難治性がんの治療を目指した、BNCT治療
再発がんのように、従来の治療法では治療が難しいがんの治療が課題になっています。例えば放射線治療後にがんが再発した場合、再度の放射線治療は難しく、治療の選択肢が限られています。再発がん、浸潤性がん、難治性がんの治療を目指して、BNCT治療は1950年代から研究されてきました。
加速器を使ったBNCT治療システム
従来BNCTではその中性子源に原子炉を必要としていたため、BNCTの普及は不可能でした。医療用加速器の技術を利用して、病院に設置可能なBNCT治療システムが開発されました。BNCT治療システムは2020年から保険適用が開始され、BNCT治療の普及に向けて大きな一歩を踏み出しました。
BNCT治療の原理
- BNCT用ホウ素薬剤ががん細胞に選択的に集積します。
- ホウ素が中性子を捕捉して、がん細胞の中にアルファ粒子とリチウム粒子を生成します。
- アルファ粒子とリチウム粒子ががん細胞を局所的に破壊します。

がん細胞を選択的に破壊するため、正常細胞へのダメージを抑えることができます。 |
一度放射線で治療した部位にも適用可能です。 |
1〜2回の照射で終わるため、短期間の治療が可能です。 |
BNCT治療の流れ
- BNCT用治療計画システムで治療計画が作成されます。
- BNCT用ホウ素薬剤が患者に投与されます。
- BNCT治療システムで患者が固定され、位置決めされます。
- BNCT治療システムから中性子が患者に照射されます。
BNCT治療の流れ(動画)
BNCT治療が可能な病院

