技術系|キャリア採用設計

ソフトウェアから制御盤まで。
複雑かつ精緻な動きをコントロールする
ドライブシステムの開発。

パワートランスミッション・コントロール事業部
ドライブソリューション統括部 制御システム部 設計グループ
2022年入社
※所属、部門は取材当時のものです。

加工装置の心臓部であるモーターの動きを
統合的に制御するドライブシステム。

私が所属するドライブシステム設計グループでは、「ロール to ロール」と呼ばれる装置に搭載される制御システムの設計を行っています。この装置は、ロール状の材料を連続的に搬送・加工するものであり、フィルムや二次電池材料の加工など幅広い分野で活躍しています。複数のロールとそれを駆動するモーターで構成され、モーターの数は最大数十に及ぶことも。搬送中の材料の張りや緩みといったセンサーからの情報をもとに、これら複数のモーターを統合的に制御するドライブシステムを開発しています。住友重機械では、制御ソフトウェアの設計ばかりでなく、コントローラーやインバーターといった制御機器も自社で設計・開発。この分野ではトップシェアを誇り、高い評価を獲得しています。
私は、住友重機械にキャリア採用で入社し、前職ではFA(ファクトリー・オートメーション)に関わる制御盤や制御ソフトウェアの設計に携わっていました。新しい会社選びの条件としたのは、前職の経験を活かしてエンジニアとしてさらに成長できること、そして安心して長く働けること。住友重機械は歴史のある会社であり、社会への影響力が大きい製品を扱っていることにやりがいを感じて決めました。

設計の標準化に貢献する新型電源盤の開発。
前職の経験を活かすことができた。

入社してまだ1年半ほどですが、現在、通常業務(各機械メーカー様の制御設計)と並行して、新しい電源盤の開発を任されています。この電源盤は、モーターなどに供給する電力を制御するもの。私たちが提供する制御システムの基盤ともいえる装置です。これまで使用してきた電源盤はお客様ごとに設計しており、その都度設計の工数がかかる事や、盤サイズや内部部品点数も案件ごとにまちまちである事が課題でした。
今回の開発では、新型共通電源の採用に併せて従来の電源盤の内部構成を見直し、案件ごとの設計見直しをしなくてもそのまま使用できる標準電源盤の実現を目指しました。また、コンパクト化も大きなテーマであり、回路構成を工夫することによって部品数の削減にもチャレンジ。最適な盤レイアウトの検討など、前職での制御盤の設計・組立といった経験を活かすことができました。グループのメンバーたちとも意見を交わしながら開発を進め、コンパクトかつ多様なシステムに対応できる新型電源盤を実現。現在は正式リリースに向けて、社内での評価試験を実施しています。入社早々に重要な開発業務に携わることができ、やりがいを実感しています。

しっかりした意思さえあれば、
誰もが前向きにチャレンジできる風土がある。

入社をしてみて住友重機械らしい文化だなと感じるのは、設計業務において結果ばかりでなく、そのプロセスを大事にしていること。設計の各段階でデザインレビューを実施し、品質を高めるとともにノウハウの蓄積を図っています。また、しっかりした意思さえあれば、誰でも前向きにチャレンジできる風土も魅力。世代、あるいはキャリア・新卒といったバックボーンを気にすることなくオープンに意見を交わせる雰囲気があります。ちなみに私が所属するグループは半数くらいがキャリア入社のメンバーです。
最近、半導体の需要拡大とともに、私たちが手がけるドライブシステムの需要も増加しています。そこでぜひ取り組んでみたいと考えているテーマが、業務効率化のための設計の標準化。ソフトウェアではある程度パッケージ化が導入されているので、同じような取り組みをハードウェアでも実現してみたいと思っています。若手エンジニアたちの育成にも関心があります。先輩たちが培ってきたスキルや知識を学び、そこに自分らしい色を加えて、若い世代に橋渡しするような役割を担っていきたいですね。

1 week Schedule

月曜日
[在宅]Web会議でお客様との打ち合わせ、
資料作成など設計業務
火曜日
[出社]所属チームの定例ミーティング、
仕様確認など設計業務
水曜日
[在宅]制御盤設計、
設計図面のチェックなど設計業務
木曜日
[出社]社内のデモ機を使用し、
ソフトウェアの動作確認試験
金曜日
[在宅]Webにて設計グループの定期ミーティング、
設計業務