技術系|新卒採用生産技術

国内トップクラスの納入実績を誇るクレーン。
一品受注品ならではのやりがいを力に、
生産技術としての飛躍を目指す。

住友重機械搬送システム株式会社 製造部 生産技術グループ
2024年入社/理工学府 機械・材料・海洋系工学専攻修了
※所属、部門は取材当時のものです。

クレーンは大型の一品受注品。1機ごとに、
柔軟な対応を求められるところにやりがいがある。

さまざまな製造業の工場建屋内で使用される天井クレーンや、製鉄所で溶鋼鍋を運ぶために用いられるレードルクレーン。当社はこれらの屋内クレーン機種において、国内トップクラスの納入実績を誇っており、私はその生産技術を担当しています。「生産技術」と聞くと、工場の生産ラインを構築するイメージを持たれる方も多いかもしれません。しかし、私たちの仕事は大量生産品の生産技術とは大きく異なります。大量生産の現場では、同じ製品を効率的に大量につくるため、標準化された工程をいかに安定的に維持・改善するかが主な役割です。一方で、当社のクレーンはすべてが大型の一品受注品。1機ごとに構造や仕様が異なります。そのため、生産技術者は案件ごとに最適な製作方法を検討し、柔軟に対応していく必要があります。図面の確認や製作指示書作成、不具合対応に至るまで、一連の工程に深く関わり、製品をつくりあげていく。その難しさこそがやりがいであり、技術者として成長できる環境だと感じています。
さらに、クレーンは巻上・横行・走行・起伏・旋回といった、他の大型製品にはない多様な動きをする点も大きな魅力です。製造現場と密接に関わりながら、ダイナミックな「動きのある機械」を手掛けられること。それこそが、製造現場に携わりたいと考えていた私が最終的に当社を選んだ理由です。

40年前に納めた既設機の更新。
周囲の助けを受けて、

山積みの検討課題を解決できた。

製品の中でも特に、1000℃超の高温で溶けた鋼の搬送に使われるレードルクレーンは、高度な耐熱性が求められる機種です。数十トン~数百トンになる溶鋼鍋を運ぶため、耐荷重性も必要であり、製作時には徹底した精度管理をしています。当社はアフターサービスなども含め、顧客の要望にきめ細かく対応できるのも強みです。クレーンは納入後、数十年の長期にわたって使われるもの。既設機の補修案件や、かつて納めた製品の更新案件も少なくありません。今年の初め、製鉄会社から既設機の更新依頼がありました。製品は独特な機構を有する40年前のクレーン。現在は製造設備も変わっているため、新たな製作方法を考案する必要がありました。部材をどういう順番で組み立てるか。ボルト付けにするか、溶接付けにするかなど検討すべきことが山積みの状態でしたが、製造グループなど他部署の方とも連携し、案や意見をいただくことで、無事に任務を果たせました。

自部署・他部署を問わず、新人育成に熱心な環境。
将来はより広い視野で生産改善にも取り組んでみたい。

生産技術の業務は、自己のグループ内で完結するものはほとんどなく、製造や設計など、さまざまな部署と連携し進めていく必要があります。そのため積極的に情報共有することや、フットワーク軽く相談に出向くことを心がけています。入社して気づいたのですが、当社には自部署・他部署を問わず、新人育成に親身になってくれる人が多い。先日製造グループの方に部品の作り方を質問したら、口頭説明にとどまらず、製作日に私を呼んで見学までさせてくれました。部署の上司や先輩にも勉強の機会を色々と設けてもらい、他の地域で開催される研修などにも積極的に参加しています。
この充実した育成環境の中、まずは屋内機種担当として一人前になるのが目標です。その後は、他機種も含めて経験と知識を深め、より広い視野で生産改善に取り組んでみたいと考えています。標準作業の最適化と設備導入・DX。この二方向から革新を行って、当社のものづくりの発展に貢献していくのが長期的なビジョンです。

1 Day Schedule

8:00
出社。ラジオ体操、グループ朝会、メールチェック
9:00
製作指示書の作成
12:00
昼休み
12:45
製造現場で不具合対応
14:00
製作の補助的資料と搬入出計画の作成
16:45
退社