技術系|新卒採用設計

産業と社会を支える
巨大クレーン設計。
第一人者を目指して。

住友重機械搬送システム株式会社 搬送システム統括部
エンジニアリング部 屋外ハンドリング1グループ
2019年入社/創成科学研究科 機械工学系専攻修了
※所属、部門は取材当時のものです。

機械系の設計者はプロジェクトリーダー。
クレーンの受注から納入までの全フローを司る。

入社以来、当社の主力製品の一つである水平引込式クレーンの機械設計をしてきました。水平引込式クレーンは大きな港の岸壁に設置され、石炭や石灰石、鉄鉱石などの「ばら物」と呼ばれる貨物を船から陸に荷揚げする機械です。クレーンの先端が荷とともに水平移動するので荷の揺れが少なく、荷役スピードが速い点が特長です。私は設計業務にとどまらず、受注から納入までの全工程を取りまとめる役割を担っています。製品1台の納入には約2年を要し、その間、設計・製造・組立・調整と幅広い業務をリード。プロジェクトリーダー的なポジションで業務に向き合っています。
クレーンの設計・製造には、様々な部署の方たちの協力が必須です。他部署の方々が積極的に動いてくれるかどうかは、まとめ役である自分がどれだけ誠実に取り組んでいるかで決まります。そのため常に周囲への感謝を忘れずに、真摯に業務と向き合うように意識しています。そうした心がけが、製品の品質にもつながると考えています。

スケールの大きなものづくりの醍醐味を
次世代に伝えるため、設計指針の整備にも力を注ぐ。

入社3年目の春ごろ、自分が初めて関わったクレーンの納入に立ち会いました。場所は広島県の沿岸部。それまでは図面で見ていただけのクレーンが目の前にそびえ立ち、驚きと感動が湧き上がったのを覚えています。
当社に入社を決めた理由は、「地上を移動する機械の中で、一番大きいのがクレーン」と聞いたからでした。幼い頃からロボットが出てくるアニメや漫画が好きで、大きな機械をつくるのが夢だったので、その願いが実現し、設計した巨大クレーンが動いている様子を目にできるのは、とても嬉しいですね。
もちろん業務には困難も伴います。クレーンは基本的にオーダーメイドの特注品であり、経験の浅いうちは臨機応変な対応が難しい。設計にミスが生じる懸念もあります。それを防ぐためにも、長年の経験で培ってきたノウハウや設計指針を取りまとめ、文書化していくことが重要です。私も現在、担当案件の指針の整備をしており、未経験者でも一通り文書を追うだけで的確な設計が可能になるよう準備を進めています。

エンジニアとして幅広い経験・知見を土台として、
特定機種のエキスパートを目指していく。

大型多品種なクレーンの提供を通じて、幅広い産業と社会活動を支えている当社。機械設計の仕事は機種ごとに担当分けされており、私は今、水平引込式クレーンからジブクレーンへと担当が変わりました。船の建造などに用いられるジブクレーンは、最大で400トンにもなる重量物を搬送できる機種でオーダーメイドの製品でお客様から高い評価を得ており、近年は海外からの引き合いが増えています。以前とは顧客の業種も活動フィールドも異なる製品を手掛けることで、知見の幅を広げるチャンスだと感じています。
まずは色々な機種の設計に挑戦し、総合的な技術の習得を図りながら、最終的には特定機種のエキスパートになりたいと考えています。「この機種のことなら、この人に聞けば大丈夫」。そんな信頼を寄せられる第一人者になることが、私の思い描いている未来像です。

1 week Schedule

月曜日
ジブクレーン担当者による進捗フォロー会議、設計業務
火曜日
チーム内で不具合事例を共有、設計指針の整備
水曜日
自身が手掛けた設計の審査
木曜日
審査での指摘事項に対応、出張準備
金曜日
出張。お客様と打ち合わせ、現地調査