技術系|新卒採用設計

宇宙科学を支える極低温技術
世界最高レベルの技術を
さらに進化させていく。

産業機器事業部 医療・先端機器統括部 設計部 量子応用グループ
2020年入社/理工学研究科修了
※所属、部門は取材当時のものです。

マイナス270℃の極低温冷却を実現できる技術力で、
さまざまな国家的プロジェクトに参画している。

宇宙の彼方にある天体の光など、観測対象となるものを宇宙空間で高感度に捉えるには、センサーを冷やすことが有効です。その冷却に使われるのが宇宙用冷凍機。当社は国内唯一の宇宙用低温機器メーカーの一つです。マイナス270℃の極低温冷却を実現できる世界最高レベルの技術力で、数々の国家的プロジェクトに参画しています。近年の宇宙観測プロジェクトの例としては、JAXAのX線撮像分光衛星や赤外線天文衛星。宇宙から地球を観測するプロジェクトでは、国際宇宙ステーション搭載の衛星や気候変動観測衛星などにも、当社の宇宙用冷凍機とそれを使用した冷却システムが採用されています。
高校時代から宇宙分野に憧れ、技術的に面白いことがしたい、誰にも真似できないような技術に関わりたい、と思ってきました。今、その希望が現実になっています。国際的に競争力のある製品・技術に関われていることは大きな誇りです。

トライアル&エラーを通じて
製品・技術の進化に取り組めるのは純粋に面白い。

宇宙用低温機器は、プロジェクトごとに求められる冷却温度が違います。打ち上げに使われるロケットや衛星もそれぞれ違い、機器にかかる振動過重が異なります。その負荷に耐えながら、いかにして要求を満たす性能の製品をつくっていくかが、この仕事の難しいところ。打ち上げ後の不具合は許されないため、事前テストは徹底的に行います。トライアル&エラーを繰り返しながら、製品や技術を進化させていく過程は、純粋に面白いと感じます。また、当社における宇宙機器の開発は、設計の業務をしながら研究開発、営業、製作のフォローなど、すべてに関与しています。一つのプロジェクトの始まりから終わりまで参画でき、主体性を発揮できる環境は、大きなやりがいにつながっています。やる気のある社員にチャンスをくれるのも、当社の魅力の一つだと思います。私たちのグループは先端技術の開発をしている関係で、国内外の学会に参加する機会があります。入社4年目には、ハワイで開かれた国際学会で登壇のチャンスに恵まれました。発表内容は冷凍機の要素技術に関する改良で、世界各国の研究者の方々との議論は刺激的で、自信につながりました。

目まぐるしく変化している宇宙産業。
従来の技術にこだわらず、新たな可能性の探求を。

近年、宇宙産業は急速に拡大しています。こうした変化に対応するためには、市場を見極める冷静さと、大胆に挑戦する行動力が必要です。世界トップクラスの低温技術を活かしつつ、従来の枠にとらわれない発想で、新たな可能性を探求していきます。
私自身、将来のキャリアはまだ明確ではありませんが、「面白い技術に関わりたい」という気持ちは変わりません。これからも好奇心と探求心を武器に、私たちにしかできない宇宙機器の開発に挑戦していきます。

1 day Schedule

8:00
出社。ラジオ体操、メールチェック
9:00
冷却システムの設計、
客先向け資料と試験手順書の作成
12:00
昼休み
13:00
製作現場で試験作業
15:00
客先との打ち合わせ
16:00
午前中に引き続き冷却システムの設計作業
19:00
退社