
技術系|新卒採用開発
鍛造技術を新たなステージに導く
プロジェクト。
新規プレス機の立ち上げに挑む。
住重フォージング 技術部 製品開発グループ
2019年入社/機械工学専攻修了
※所属、部門は取材当時のものです。
高度な性能・品質が要求されるばかりでなく、
ミクロンレベルの精度を満たさなければならない。
住重フォージングがつくり出す鍛造製品は、世界でもトップレベルの品質を誇ります。たとえば、航空機のジェットエンジン用ブレード。高度な性能が要求されるばかりでなく、形状も複雑で100分の1mmレベルの精度を満たさなければなりません。このような鍛造製品における製造工程の検討や品質改善などを担うのが技術部の役割です。大きく3つのグループに分かれており、私が所属するグループでは鍛造工程を担当しています。基本的な流れとしては、営業が取りまとめた受注情報をもとに設計グループが製造工程を設計。続いて私たちのグループが鍛造工程の検討や試作評価を行い、さらに材料グループが熱処理工程の検討や材料試験など評価を行っています。
鍛造工程で検討すべき要素としては、鍛造時の加熱温度や時間、プレスの回数などがあげられます。まったく同じ条件でもその日の天候によって仕上がりが微妙に違うことがあるなど非常に繊細。鍛造の始まりは紀元前にまで遡りますが、未だに解明されていないメカニズムもあるなど奥深い技術なのです。それだけに自分が考えた仮説どおりに製造が進み、狙いの品質を実現できた時の喜びも大きいのです。
住重フォージングでも十数年ぶりといわれるプロジェクト。
画期的な効率化を目指し、数々の「初」に挑戦。
現在、鍛造プレス設備の立ち上げに携わっています。新規プレス機の導入は、住重フォージングでも十数年ぶりといわれるプロジェクト。随所に自動化技術を導入し、プレスの方法も従来と大きく異なるなど、数々の「初」に挑戦しています。
しかし、チャレンジングな設備だけに社内にノウハウの蓄積が少なく、開発では苦労しました。他部署のベテラン技術者にも話を聞き、専門書や論文などを読み込み知識を深めました。試行錯誤の末にたどり着いたブレイクスルーは、金型の形状に関わる工夫。新しいプレス方式に合わせて自分なりに条件を設定してシミュレーションを行い、実機での試験結果とあわせて検討を重ねました。現在はいよいよ本格稼働というステップであり、作業員の教育、稼働後の品質維持や設備管理などの仕組みづくりを進めています。この新規プレス設備は、従来に比べて画期的な効率化を実現します。住重フォージングの鍛造技術を新たなステージに導くプロジェクトであり、本格稼働の日を今から楽しみにしています。

私が感じる住友重機械の魅力は、
人の温かさとものづくりへの熱意。
入社3年目、新規の製造工程立ち上げを並行して複数担当したことがあります。あの頃はまだ仕事に自信が持てなくて、自分を奮起させるために自ら手をあげて挑戦することにしたのです。製品ごとに異なる課題、試作スケジュールの管理、製造や品質保証といった関連部署との調整……。先輩にサポートしてもらいながらも、自分なりに考え工夫して仕事を進めました。苦労も多かったですが、エンジニアとしての長所短所など自分の能力を客観視でき、大きく成長することができたと思います。
私が感じている住友重機械の魅力は、人の温かさとものづくりへの熱意。世代や部署などに関係なく気軽に相談し合える空気があります。また、一見穏やかそうな人でも、心の中で青い炎を燃やしているようなエンジニアが多い。よりよい製品を生み出そうと、事務所と現場が一体となって突き進んでいく雰囲気が好きです。
私は、「技術」はもちろんですが「人」にも興味があります。今後は、鍛造に関わる知見を深めるとともに、そのエンジニアとしての経験を基盤にし、優れたものづくりを実現できる組織づくりにも携わっていきたいと考えています。
1 day Schedule
- 8:00
- 出社。ラジオ体操の後、製造現場の見回り
- 8:30
- メールチェック、スケジュールの確認など
- 9:00
- 新規の工程立ち上げに関する打ち合わせ
- 10:30
- 試作のスケジュール確認、手順書の作成
- 12:00
- 昼休み
- 13:00
- 新規製品の試作立ち会い。品質などを評価し改善点を話し合う
- 16:00
- 試作結果をまとめ報告書を作成
- 17:00
- 退社