
技術系|新卒採用開発
最先端の鍛造製品に用いられる金属材料。
多くの人力に頼っていた
世界トップレベルの性能と品質をつくりこむ。
住重フォージング 技術部 製品開発グループ
2018年入社/材料系材料コース専攻修了
※所属、部門は取材当時のものです。
鍛造製品として世界最高水準の品質を追求。
多様な金属材料に携われることもエンジニアとしての魅力。
私が所属する技術部では、鍛造製品における製造工程の検討・確立を担っています。設計、鍛造、材料の3グループに分かれており、私は現在、材料グループのリーダーという立場にあります。私たち材料グループが担うミッションは、内部品質のつくりこみ。鍛造と並び重要な製造プロセスである熱処理における加熱温度・時間、冷却などの検討、試作品の材料試験や分析などを担当しています。また、調達先である素材メーカーとのやりとり、熱処理に関連する設備の立ち上げなどにも携わることもあります。
航空機のジェットエンジン用ブレードや発電設備のタービンブレードなど、住重フォージングが製造するのは最先端の鍛造製品。当然、材料にも世界トップレベルの性能と品質が要求されます。また、鉄やチタン、アルミニウム、ニッケル、銅など、多様な素材に関われることも材料技術者としての魅力です。
関連する論文を読み込み、セミナーに参加するなど
専門領域にまで踏み込んで知見を深めた
昨年から1年以上かけて、ある材料の評価試験に取り組んでいます。世界情勢の影響によって、航空機エンジン向けの鍛造製品に使う材料の調達先を変更することになりました。そのためには改めて認定を取得しなければならず、厳格な試験が必要となったのです。
ところが、技術部としても過去にあまり経験したことのない試験のため、試験計画の段階からプロジェクトは難航。さまざまな部署の技術者から話を聞き、顧客であるエンジンメーカーの担当者ともミーティングを重ねました。さらには論文を読み込んだり、学会関連のセミナーに参加するなど、専門的な領域にまで踏み込んで知見を深めました。
ブレイクスルーは、このような試行錯誤の末に浮かんできた、ちょっとしたひらめきでした。加熱温度を工夫することによってようやく手応えのあるデータを得て、現在は本番の評価試験に取りかかっています。また、新しい材料メーカーの開拓も、私たち材料グループにとって重要な役割。最近、調査のために米国にも出張しました。今後は、この評価試験で得た知見を他の材料にも応用していきたいと考えています。

若手の女性エンジニアたちにとって
ロールモデルのような存在になれたら嬉しい。
鍛造製品のメーカーというと、ちょっと堅いイメージを抱く人も多いのではないでしょうか? 実は私も学生時代はそうでした。しかし、就職活動の際に会った先輩社員たちの印象からイメージが変わりました。その印象は入社して7年経った現在も変わりません。誰もがオープンな感じで、いつでも親身に接してくれます。困っていることがあって相談すると、他人事ではなくみんなで解決しようと一緒になって考えてくれるのです。
私たちがいる事務所が工場の2階にあるという環境も、住重フォージングならではの魅力。すぐに現場に行って実機を目の前にして考えられるという、エンジニアにとってとても恵まれた環境なのです。技術的な相談に応じたり設備を改善した際に、「ありがとう! 助かったよ」と現場の作業員から声をかけられることもあります。このような日々の楽しさも、仕事の大きなやりがいにつながっています。
将来のキャリアについてはあまりはっきりとしたイメージはありませんが、現在培っている材料技術の知識を活かして、さまざまな分野にチャレンジしてみたいと思っています。最近では年々増えてきましたがまだ少数派なので、若手の女性エンジニアたちにとってロールモデルのような存在になれたら嬉しいですね。
1 day Schedule
- 8:00
- 出社。部内での朝会の後、
製造現場に足を運んでチェック
- 9:00
- 評価試験のデータとりまとめ、
社内の関係者と情報を共有
- 11:00
- 部内の改善活動報告会に参加
- 12:00
- 昼休み
- 13:00
- 現場で製造設備導入に関する打ち合わせ
- 15:00
- 客先でのプレゼンに向けて資料の作成
- 17:00
- 退社