技術系|新卒採用設計

案件受注に精力を傾けて、
画期的な性能を持つ撹拌槽を
国内外に広めていく。

住友重機械プロセス機器株式会社 エンジニアリング部
見積グループ
2018年入社/工学部 材料創造工学科卒
※所属、部門は取材当時のものです。

顧客の要望を仕様書に落とし込む役目。
案件を受注できるか否かは、自分たちにかかっている。

化学会社などのプラントで混ぜる工程に使われる撹拌槽の見積設計をしています。「見積」という名称は付いていますが、金額を算出する仕事ではありません。私たち見積設計は、見積計算に必要な仕様を取りまとめるのが役割です。
撹拌槽は顧客の要望に合わせてつくり上げるオーダーメイド製品。その設計業務は、基本設計の担当者が撹拌機能の核となる翼形状を決めることに始まります。次いで見積グループの私たちが、翼形状をもとにして装置全体の構造検討を行います。具体的には、高圧ガス保安法などの法規を念頭に、撹拌槽(圧力容器)の寸法や必要強度を満たせる厚み、モーター容量といったハード面の仕様を固め、お客様に提出する見積仕様書を作成します。案件の受注後は詳細設計へとバトンタッチするのですが、大枠のスペックを固めるのは私たち。自分の決めた仕様が下流の工程へと流れ、製品化されるところに面白さを感じています。
MAXBLENDに代表される当社の撹拌槽は、優れた混合性能により国内の主だった化学会社に採用されています。しかし当然、案件受注に際しては他社との競合になるケースが少なくありません。その中で私たちが重視しているのは、顧客の要求性能を正確に理解し、当社だからこそ実現できるプラスαの価値を提案することです。
特に、見積設計は受注のカギを握る重要なプロセス。お客様の期待を超える提案ができるかどうかで、案件の成否が決まるといっても過言ではありません。だからこそ、私たちは一つひとつの案件に真剣に向き合い、「選ばれる理由」を設計でつくり出すことに挑戦しています。

生産技術から設計への異動が実現。
社員の意思が尊重される風土を肌で感じた。

見積グループは少数精鋭で全案件に携わっており、概算ならば1日1件、精算の場合でも数日に1件のペースで見積仕様書を作成します。業務にはスピードや正確性が求められますが、日々さまざまな案件に関与できるやりがいを感じています。そもそも私が当社に入社したのは、案件ごとにスペックが違う一品一様のものづくりに関わる中で、多くを学べると考えたからです。特に前例のないオーダーなどを受け持つと勉強になりますね。
今の部署に来る前は、鉄鋼構造物機種の生産技術に従事していました。当時は現場の方々と連携し、新たな溶接施工法の確立に挑戦し、納得の成果もあげて充実していましたが、仕事の上流に位置する設計の考え方を学びたいと思うようになり、異動を願い出ました。生産技術から設計への異動は社内でも例が少なく、私の意思を尊重してもらえたことに感謝しています。

海外案件にも手を広げ、世界の競合他社に
アドバンテージが取れる技術者になっていきたい。

現在はまだ異動して日が浅く、分からないことは周囲に確認しながら進めています。職場の上司や先輩は経験が豊富で、とても頼りになる存在です。知識を得るには最適な環境だと感じています。
仕事は何でも、やってみないと始まらない。経験したことのない案件やフィールドに挑むほうが収穫も多いため、尻込みせずにやってみるのが私のスタンスです。その意味で現在は、海外案件にも目を向けています。当社は撹拌槽における国内屈指の実績を活かし、グローバル市場での事業展開を推進中。私も海外顧客の案件を担当し、競合他社に対してアドバンテージが取れる技術者になりたいと考えています。海外では小型翼が主流ですが、当社のMAXBLENDは大型翼で画期的な撹拌特性を有しています。構造面の要望に関しても、他社にはできない対応が当社には可能だと思います。それをいかにアピールしていくか。技術者としての力量が試される舞台で挑戦を重ね、活躍する存在になりたいと考えています。

1 day Schedule

8:00
出社
8:15
案件の構造検討、見積仕様書の作成
12:00
昼休み
13:00
顧客との打ち合わせ
14:00
案件の構造検討、
撹拌槽につける付属品のメーカーに見積照会
16:45
退社