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Chinaplas 2026 展示会レポート 中国プラスチック業界のトレンド

過去最大規模で開催されたChinaplas 2026

4月21日から24日までの4日間、中国・上海で「Chinaplas 2026」が開催されました。
テーマは「Transformation / Collaboration / Sustainability(変革・協業・持続可能性)」。
中国最大規模のプラスチック・ゴム関連展示会として知られる本展示会は、
今回も過去最大規模で実施され、16の展示館に、5,000社以上が出展しました。

今回は、当社の展示内容に加え、当社の現地社員が実際に会場を歩き回りながら感じた、中国市場のトレンドや技術動向をお届けします。

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会場で感じた熱気と空気感

来場者数は4日間で合計350,189人となり、前年の深圳開催に比べて24%増加しました。
展示面積は、39万平方メートルで、なんとサッカー場約52個分を超えるそうですが、それ以上に印象的だったのは、会場を埋め尽くす来場者の多さでした。また、海外からの来場者が非常に多く、中国語や英語だけでなくさまざまな言語が飛び交っており、会場は終日にぎわっていました。

展示から読み取れた中国の注力分野

新興分野

今年のChinaplasで特に印象に残ったのが、新興分野を意識した展示の多さです。電気自動車やAIデータセンタ関連の展示は、引き続き多く見られましたが、それ以上に目立っていたのが、以下の分野でした。

  • 人型ロボット
  • 低空経済を背景とした空飛ぶ自動車

まず目を引いたのが、人型ロボットの展示です。展示エリアでは、足を止めてロボットの動きをじっと眺める来場者の姿が多く見られました。実際に立ち止まっていると、人型ロボットが近づいてきたので、握手することに成功しました(笑)
カタログやパネルではなく、「実物を見せる」「動かして体験してもらう」ことで関心を引きつけている様子は、現地で実際に見てこそ伝わるポイントだと感じました。

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続いて、ヘリコプターや飛行機のような形をした空飛ぶ自動車です。こちらは、低空経済のメインどころとして展示されていました。
「低空経済」という言葉は、日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、中国では近年注目されている分野の一つです。ドローンや空飛ぶ自動車など、比較的低高度の空域を活用した物流や移動手段を新たな産業として育成しようという動きで、今回の展示会でも、この流れを背景とした展示が数多く見られました。

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新興分野を強く意識した展示は、特に樹脂メーカのブースで顕著に見られました。これまで多く見られた電気自動車の分解モデルの展示から、人型ロボットや空飛ぶ自動車を前面に出した展示へとシフトしており、「この材料がどこで使われるのか」が一目で分かる構成になっています。
また、各社のテーマ表現にもやや変化が見られました。従来は「Transform」や「Move forward」といった"変革・前進"を強調する表現が中心でしたが、今回は「Journey」や「Shape」といったキーワードが多く目に留まりました。これらは、従来の表現が技術の進化や改善を想起させるのに対し、その先にある社会をより良く形成していくことにフォーカスを当てているように感じられました。

環境対応分野

また、以前から取り組みが進んでいる環境対応分野についても、リサイクル装置専用の展示館が設けられるほど、定番のテーマになっていることが読み取れました。PCR材料(再生材)や生分解性樹脂といった材料の提案に加え、包装資材・容器分野では、材料の使用量低減を目的とした薄肉化技術の提案も多く見られました。
環境対応は目玉展示というより、やっていて当たり前の前提条件として捉えられている印象で、派手さはないものの、着実に技術が積み重ねられている分野だと感じました。

当社ブースで紹介した展示内容

当社の海外現地法人である住友塑料机械(上海)有限公司および德马格塑料机械(宁波)有限公司は、「FOR A BETTER FUTURE TOGETHER / 共により良い未来へ」をテーマに出展しました。

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当社ブースでは、開発を進めている最新のAI機能の実演を行いました。成形品の品質結果からAIが自動で成形条件を調整する仕組みで、AI機能の有無による違いを体感いただきました。AI関係のプレゼンテーションは各社でも行われていましたが、見知りえた限り実演は当社だけだったため、多くの注目を集めました。 
また、環境対応や薄肉化ニーズと親和性の高い、ハイサイクル成形+システムを題材に、ヨーグルトカップの実演成形を行い、精度の高さに多くの来場者が足を止めていました。
ご来場いただきました皆様、ご協力いただいた協賛メーカの皆様に心より感謝申し上げます。

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最後に

Chinaplas 2026は、新興分野を中心に、中国・アジア市場の"今"と"これから"を強く感じられる展示会でした。会場で見えた技術や市場の動きを、今後の製品・ソリューション提案に活かしていきます。

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