日本産業機械工業会の刊行物で、型締装置のトグルリンクブシュの破損が取り上げられました。特にハイサイクルな成形の使用条件では、型締リンク部品への負担が大きくなることがあるため、型締装置の不具合を起因とした突発停止が発生し、生産現場に重大な影響をもたらします。例えば、突発的な機械停止による生産スケジュールの遅れ、部品の破損に伴う修理費用の増加などが挙げられ生産効率も著しく低下してしまいます。
出典:一般社団法人 日本産業機械工業会 プラスチック機械部会,2025年2月,「成形機を更新しませんか!最新技術で未来を切り拓く!省エネ、生産性向上、働き方改革、安全を実現」https://jsim.or.jp/pdf/publication/a-1-55-00-00-00-20250310_A3.pdf
通常のTomenai Serviceの保守点検項目に、型締装置関連の点検項目を追加したプランです。機械精度の調整や型締リンク部品の状態確認等の型締装置に対する点検項目を追加することで、突発停止を防止します。
ハイサイクル成形では、経年とともに振動などの影響で型締動作時の精度が低下し、型締リンク部にアンバランスな負荷がかかることがあります。その結果、特定の部品が早期に摩耗する可能性が高まります。特に、負荷の大きい箇所の型締リンク部品は、他の部品よりも早く摩耗することが多いです。
このような問題を防ぐためには、型締動作時の精度を定期的に測定し、必要に応じて調整することが非常に重要です。
型締リンク部品の摩耗が進むと、型締機構に偏った負荷が掛かり、部品破損を早める可能性があります。そこで、定期的な部品の状態確認を行い、部品の状態を評価します。その結果に基づいて、計画的な部品交換を提案させていただきます。これにより、予期せぬ破損を防ぎ、機械の安定した生産を維持することができます。
突発停止により、部品の入手や機械の修理が完了するまで生産が中断してしまうことがあります。しかし、定期的な保守点検を行い、事前に交換スケジュールを立てることで未然に防ぐことができます。これにより、ダウンタイムを大幅に削減し、突発停止のリスクを最小限に抑えることが可能です。
※本パッケージの対応地域については、一部地域に限定しております。
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