
技術系|新卒採用研究開発
現場で使えるAI技術を追求し、
データから価値を生み出す仕組みを構築する。
技術本部 技術研究所 情報数理技術部 環境情報グループ
2019年入社/電気電子情報工学専攻修了
※所属、部門は取材当時のものです。
データに“意味”を与えるために。
建設機械向け周辺監視システムの実装を目指す。
センサーから得られる画像や振動、温度といったデータは、単体では意味を成しません。そこに価値を与えるのが、私たち情報数理技術部の役割です。私が携わっているのは、建設機械に搭載されたセンサーのデータを用いて、周囲の人や障害物の有無を検知する「周辺監視システム」の認識技術。安全性向上などを目的に、クレーンやショベルなどを対象とした周辺認識アルゴリズムをC++やPythonで開発しています。試験場でのデータ収集から始まり、機械学習アルゴリズムの構築や評価まで担当。収集したデータを活用し、認識精度の向上に向けた検証も進めています。現在は、実製品への搭載を見据えて技術のブラッシュアップを重ねており、現場に実装されることを目指した研究開発に取り組んでいます。
研究と博士課程、その両立で学んだ視点。
“アウトプットの質”にこだわるようになった。
入社後も学びを深めたいという思いから、上司の理解を得て入社2年目に博士課程へ進学。無線通信をテーマに研究しながら、仕事では画像認識を担当してきました。はじめは異なる領域と思っていた技術も、実は信号処理という共通技術でつながっており、両立の意義を実感するように。企業での研究開発では、研究成果が社会に還元されることが求められます。その点から博士課程での研究においても、“どのような価値を社会に提供できるのか”という視点を強く意識するようになりました。今後も、現場で活かされ、社会に貢献できるアウトプットを追求していきたいと考えています。また、研究成果を業務に生かす場面も徐々に広がってきました。とくに、無線通信や画像認識技術の知識を活かしながら、今後のデータ処理技術の高度化に向けたアイデア出しや議論にも参加しています。博士課程と社会人を両立することで得た複眼的な視点が、新たな技術開発のヒントになることを実感しています。

広い視野と深い洞察力で、
“物差し”を更新していく。
より価値あるアウトプットを生み出すには、自分の「物差し」を常に更新し続けることが欠かせません。そのため、私は社外との接点も大切にしています。AIや機械学習をテーマにした勉強会・共同研究・学会活動を通じて、多様な業界の専門家と交流。業界の全く異なる方との対話からも、思わぬ技術のヒントを得ることがあります。視野を広げ、自分の研究を俯瞰する力が養われるとともに、「本当に求められている技術とは何か」を見極める感覚が研ぎ澄まされていくのです。当社は海外の大学と共同研究をしているので、いずれは研究員として派遣されるチャンスを得て、海外でも物差しを更新し、グローバルな視野も獲得していきたい。そんな目標を描きながら、日々の研究に真摯に向き合っています。
1 day Schedule
- 9:00
- 出社。メールチェック、
スケジュール確認。気になる論文の要旨を読む
- 10:00
- 携わっている課題のプログラム作成
- 12:00
- 昼食
- 13:00
- 主担当課題のためのアルゴリズムを
文献調査しつつ考える
- 15:00
- 午前中に作成したプログラムを元に
シミュレーションを実施
- 17:00
- シミュレーション結果を資料にまとめる
- 18:30
- 退社