
技術系|新卒採用設計
半導体の加工をナノレベルで制御。
世界初を目指す次世代精密ステージの開発。
メカトロニクス事業部 電子機械システム部 精密機構グループ
2021年入社/航空宇宙システム工学専攻修了
※所属、部門は取材当時のものです。
自分が興味のある仕事に就ける
事業部別採用が入社の決め手だった。
住友重機械に応募したきっかけは、半導体の世界に魅力を感じたことでした。半導体分野は「ものづくりの総合格闘技」のように多様な先端技術が結集され、スピーディーに進化し続けています。住友重機械は、この分野で独自の製品を手がけ高い評価を獲得しています。また、自分が興味のある分野の仕事に就ける事業部別採用をとっていることも決め手の一つ。面接時に会った先輩社員たちの穏やかな印象、そして私は趣味でセーリング競技をしているので海に近い横須賀という立地にも惹かれました。
私が所属する精密機構グループでは、半導体製造装置向けの精密ステージやリニアモーターの設計・開発を行っています。精密ステージは半導体を検査・加工するための位置決め装置であり、ナノオーダーの超精密な制御が要求されます。そして、この装置を駆動させるのがリニアモーター。内製しているため、装置に合わせて推力以外にも冷却性能や振動特性をカスタマイズできる強みがあります。また、住友重機械では、世界でも唯一の技術である真空中でエアガイドを有する精密ステージを開発し、製造・販売しています。
ものづくりの最先端をいく半導体分野で
世界初を目指した装置開発にチャレンジ。
入社3年目から、次世代を見据えた精密ステージの開発に取り組んでいます。あまり技術的に詳しい話はできないのですが、現行装置の性能を大幅に向上させる開発にチャレンジしています。開発プロジェクトは私と先輩の2名が主体となり、私が要素技術を、先輩が全体の機構を主に担当しています。
このプロジェクトは、住友重機械の固有技術を活かした、半導体業界でも類を見ない製品開発。そのため、要素技術の開発には研究レベルの専門的な知識が求められます。事業部に所属するエンジニアでありながら、最先端領域にまで切り込んでいかなければならないことが開発の難しさであり、なによりものやりがいです。教育機関の図書館に通い専門書を読み込んだり、住友重機械技術研究所の研究員に相談することで知識の幅を広げています。メカトロニクス事業部と技術研究所は、同じ横須賀製造所にあるので連携もスムーズです。
現在は、要素開発も終わり、プロトタイプを試作して評価を行うというステップ。装置が市場に流通すれば、半導体製造の効率化やコストダウンに大きく貢献することになるはずです。

今思い描いている将来のありたい姿は、
世界を舞台に活躍するエンジニア。
半導体分野だけに、最先端であるだけでなく、開発にスピードが求められることもこのプロジェクトの難しさです。開発期間が入社3年目に実施される教育の「3年目論文」の時期と重複したこともあり、慌ただしい日々が続きました。ちなみに「3年目論文」のテーマも、プロジェクトの要素開発に関連したもの。専門的な知識に加え、論文の構成やプレゼンの進め方なども学ぶことができ、自分自身の成長につながったと実感しています。
私は、自分なりに将来のありたい姿を描き、その目標に向かって一つひとつステップを重ねながら成長していきたいと考えています。そんな自分が今思い描いている将来像は、「世界を舞台に活躍するエンジニア」。メカトロニクス事業部はこれまで国内市場を中心に発展してきましたが、昨今グローバル市場にも目を向けています。半導体分野でさらに存在感を発揮していくためには、その市場にも視野に入れた開発にチャレンジしていかなければなりません。製品開発に必要な専門分野に加えて、最近では会社の研修制度を活用して語学の勉強にも力を入れています。
1 day Schedule
- 8:30
- 出社。メールチェック、スケジュールの確認
- 9:00
- チームの定例ミーティング。進捗の確認、情報の共有
- 10:00
- 設計業務
- 12:00
- 昼休み
- 13:00
- 部品メーカーとの打ち合わせ
- 14:00
- 部品の手配、調達部門との調整
- 15:00
- 開発機の評価試験
- 16:00
- 報告資料の作成
- 17:30
- 退社