技術系|新卒採用設計

−270℃の世界がもたらす
熱き可能性。
極低温冷凍機のプロフェッショナルとして、
最先端での技術革新を支える。

精密機器事業部 技術部 冷凍機グループ
2019年入社 生物システム応用科学府 生物機能システム科学専攻修了
※所属、部門は取材当時のものです。

量子コンピュータの分野でも注目される
パルスチューブ冷凍機の技術開発。

4K ※ (約-270℃)という非日常的な環境をつくり出す精密機器が極低温冷凍機。
※K=ケルビン/kelvinは絶対温度の単位
精密機器事業部は、医療用MRI向けのGM(ギフォード・マクマホンの略)型極低温冷凍機では世界トップクラスのシェアのメーカーです。
私が担当するのは、このGM型極低温冷凍機とは機構が違うパルスチューブ冷凍機。機械駆動式のGM型極低温冷凍機と異なり、蓄冷材を固定したまま寒冷を発生させるため、運転時の振動が少ないという特長を持っています。そのため、高感度な分析装置など、振動を嫌う繊細な装置に多く使用されています。なかでも最近、需要が急速に伸びているのが量子コンピュータの分野。パルスチューブ冷凍機は量子コンピュータの冷却を行う希釈冷凍機の予冷機として使用されていて、最先端領域での技術革新を支える重要な精密機器なのです。
私たちの仕事では、製品の改善などでお客様と直接打ち合わせをしたりすることもよくあります。そんな時に、自分たちが開発した極低温冷凍機が最先端の装置に組み込まれて使用されている様子を見ると、誇らしい気持ちになりますね。入社1年目、初めてお客様先に出張した時には思わず感動してしまいました。

自ら見出した改善が速やかに製品に活かされていく。
この手応えこそが技術者としての一番のやりがい。

パルスチューブ冷凍機を担当するチームの技術者は現在数名。製品開発から客先対応まで、製造、品質保証、サービス、営業など関連する部署と連携して技術に関係するすべてに携わっています。なかでも最近は設計の改善などを任されることが多いですね。製品品質を向上させるためにお客様にヒアリングを行ったり、時には自社に持ち帰って実験室で試験をしたりして、仮説を立てながら改善を目指します。改善効果が見られるならば製品の設計を変更することもあります。自ら見出した改善がスピーディーに反映されて製品がどんどん進化していく。この手応えこそが技術者として一番のやりがいだと感じています。
高能力化、高効率化などをテーマとした次世代機の開発にも携わっています。パルスチューブ冷凍機のグローバルマーケットでは、精密機器事業部はチャレンジャー的なポジション。競合よりもよりよい製品を生み出し、いかにシェアを高めていくか。その挑戦もまた、この仕事の大きな魅力です。

グローバルマーケットの未来を見据え、
極低温冷凍機システムのプロフェッショナルを目指す。

仕事の進め方としては、機種ごとに担当が分かれ、その機種については改善から製品開発まですべてを任されるというのが基本的なスタイル。仕事の進め方やスケジュールの調整など各人に委ねられる裁量の幅はとても広いです。
自分なりにスケジュールを調整できるので、フレックスタイムや有給休暇なども比較的取りやすいと思います。先輩たちを見ていても子どものお迎えでフレックスタイム制度を活用たりしながら、柔軟に働いているように感じます。最近では、育休を取る男性社員も増えてきました。
また、チーム内の風通しもよいですね。ミーティングなどでも若手が自分の意見をどんどん主張して、上司も先輩もそんな姿勢を心地よく受け止めてくれる雰囲気があります。私自身も入社1年目から新製品開発に携わるなど、若いうちから大きなテーマに挑めるチャンスも多いと思います。
今後、私たちの製品は、量子コンピュータなどの最先端領域で活躍するシーンはさらに広がっていくはずです。将来的には、今担当している極低温冷凍機の周辺装置にまで知見を広め、極低温冷凍機システム全体のプロフェッショナルを目指しています。製品開発ばかりでなく、さらに高い視点に立った開発戦略の立案にも携わってみたいですね。

1 week Schedule

月曜日
チームの定例ミーティング、実験の立ち上げ
火曜日
実験、試験データの整理など
水曜日
実験、試験データの整理、
実験設備導入に関するミーティング
木曜日
事業部内での「特許アイデアの発掘会」に参加。
ミーティング資料の作成
金曜日
次世代機種に関する他部署とのミーティング、
チーム内でのミーティング