技術系|キャリア採用生産技術

現場で観察して改善点を洗い出し、
多くの人力に頼っていた
加工工程の自動化を推し進める。

住重フォージング 製造部 プロセス開発グループ
2020年入社
※所属、部門は取材当時のものです。

製造設備の導入や設計、製作、保守・管理など
鍛造製品の製造プロセスにおける生産技術を担う。

大学卒業後、自動車関連メーカーに3年ほど勤め、キャリア採用で住重フォージングに入社しました。前職でも、設備導入や工程改善など生産技術に携わっていました。勤務地が少し不便だったこともあり、キャリアアップを目指して転職を考えたのです。条件としたのは、処遇、福利厚生、勤務地など。住友フォージングは業務内容に加え、家賃補助など福利厚生制度が整っていることに惹かれました。また、ここ事務所のある横須賀は横浜にも近く、快適に便利に生活できると感じたことも入社を後押しした理由の一つです。
現在、私が所属する製造部は、製造設備の導入や設計、製作、保守・管理など生産技術を担う部署。住重フォージングがつくる鍛造製品の工程は大きく鍛造→熱処理→加工→仕上げの4つに分かれますが、私が主に担当しているのは、製品を切削して精度を高める加工プロセスです。自動化技術の導入が大きなテーマとなっており、前職で培った知見がさまざまに活きています。

加工装置とロボットを連携させた自動化ラインを構築し、
計測装置の内製化にもチャレンジ。

現在、製品の加工プロセスを自動化するプロジェクトに携わっています。これらのプロセスでは、マシニングセンタと呼ぶ加工装置を使って製品の切削、成形を行うのですが、製品の加工装置への固定や装置間の搬送などはこれまで人力に頼っていました。そこでロボット技術を導入して、これらの作業を自動化。加工装置とロボットを連携させ一体化して制御するシステムの構築を進めています。
ロボット技術の導入にあたっては、現場で作業員の動作をつぶさに観察して改善点を洗い出し、独自の治具を開発するなど工夫を重ねました。製造の現場では人手不足や高齢化が進み、省人化や技術の承継が大きな課題になっています。今回のプロジェクトでは、従来に比べて約6割減という画期的な省人化を目指しています。
このプロジェクトでは、自動化ラインに組み込む計測装置も開発しています。このような装置は外注するのが一般的と思いますが、計測精度の向上とノウハウの蓄積を目的に内製化にチャレンジ。電気図面の作成などいろいろ苦労もしましたが、生産技術エンジニアとしてひと回り大きく成長できたように感じています。

キャリア入社を意識することもない風通しのよい組織。
成長を後押ししてくれる環境が整っていることも魅力。

早々に大きなプロジェクトを任されるなど、キャリア入社などを意識することなく、伸び伸びと仕事に取り組んでいます。住重フォージングは、会社としての規模がほどよいこともあって風通しがよく、部署や世代などに関わりなく誰にも気軽に相談できる雰囲気があります。エンジニアとしての成長を支援してくれる環境が整っていることも魅力の一つです。自動化のプロジェクトでは、制御の知識を深めたいと思い、自分でテーマを見つけて外部のセミナーを受講しました。入社してから新しい資格も取得しています。
現在、自動化システムを他の製造ラインに水平展開する検討を進めています。また、このようなライン間を連携させる統合的な管理もこれからのテーマ。このほか、ネットワーク化による加工装置のデータ活用、製造工程における電力消費量の削減活動などにも携わっていきたいと思っています。世界最先端のものづくりをさらに磨きあげていくために、チャレンジすべきテーマは数多いと感じています。

1 week Schedule

月曜日
出張。設備メーカーを訪問し、
出荷前の加工装置の検査立会い
火曜日
社内での事務作業、打ち合わせ、
出張の報告書作成など
水曜日
製造現場において新規導入の治具のテスト、
改良など
木曜日
部署内での進捗報告会、設備メーカーとの打ち合わせ
金曜日
内製設備の組み立て、配線作業など