技術系|キャリア採用設計

超高真空の世界をつくる
クライオポンプ。
次世代のスタンダードとなる構造を
自分たちの手で開発したい。

精密機器事業部 技術部 クライオポンプグループ
2022年入社
※所属、部門は取材当時のものです。

半導体製造プロセスに欠かせないキーコンポーネント、
「クライオポンプ」の設計・開発に携わる。

半導体製造装置に欠かせないキーコンポーネント、「クライオポンプ」の設計・開発に携わっています。このクライオポンプとは、超高真空ポンプの一つで、気体分子を極低温パネルで凝縮・吸着させ、気体をポンプ内に溜め込むことによってクリーンで高い真空をつくり出します。このようにシンプルな機構でありながら、超高真空という極限の状態を生み出せることがクライオポンプの魅力です。また、クライオポンプ内は超高真空かつ極低温のため、その内部を把握することが困難で、ほとんどプラックボックスのようなもの。それが開発の難しさであり、面白さでもあります。
最近では、半導体製造装置メーカー向けの製品開発に加えて、半導体メーカーに直接製品を提供する案件も増えています。これは製造ラインにあるクライオポンプだけを代替する、レトロフィットと呼ばれている案件です。クライオポンプの場合は、自分たちの製品を“売る”だけではなく、お客様の現場で“稼働”させるまでがお仕事。そのため、半導体製造装置メーカーとのやりとりだけではなく、半導体メーカーの担当者と直接やりとりを行います。エンドユーザーとなる半導体メーカーのお客様の生産現場で自分たちのクライオポンプが見られるのもクライオポンプの開発の面白さなのかもしれません。最近では20年以上前から取り組んでいた省エネ性能が評価され、競合から当社のクライオポンプに代替する案件が増えているのです。

もっと腰を据えて取り組める仕事にチャレンジしたかった。
ワークライフバランスも転職を考えた理由のひとつ。

前職は、半導体装置メーカーで開発や設計に携わっていました。転職を考えた理由は、もっと腰を据えて自分の専門スキルを磨けるような仕事にチャレンジしたいと思ったから。そろそろ結婚を考えていた時期で、ワークライフバランスよく働きたいと思ったことも理由のひとつでしたね。 当社を選んだ決め手は、「人」の印象だったように思います。面接時に、今の職場の上司や先輩社員と直接話す機会を設けてくれて、その時の雰囲気がとてもよく、やりがいのある仕事に携われると感じました。
入社してみて感じるのは、前向きに仕事に取り組める恵まれた環境があるということ。仕事に向き合う気持ちにも余裕が生まれ、クライオポンプの設計・開発ばかりでなく、業務改善のためのシステムづくりなども自分から提案して取り組んでいます。
福利厚生制度や育児支援制度も整っています。働き方も、コアタイムがないフレックスタイム制度で柔軟な働き方ができ、休暇を取得しやすい雰囲気です。オフタイムも充実。早く帰れる日には、最近始めた家庭菜園の手入れなどをしています。

次世代クライオポンプの開発に挑む。
自らの手で新しいスタンダードを生み出したい。

入社1年目から、先輩のテーマを引き継いで次世代クライオポンプの開発に取り組んでいます。クライオポンプの性能は先人の先輩たちによってすでに限界近くまで最適化されているため、そこに新たな価値を付加していくためには新しい視点が必要。そこで新しい気体挙動のシミュレーションソフトを導入してトライ&エラーを重ねました。そこで得たいくつものヒントからやがてひとつのイメージが浮かんできました。
現在、この着想を具現化した試作機の製作を進めており、もうすぐ評価試験が始まるところです。この設計はクライオポンプの多様な機種への応用が可能なため、ブレイクスルーできればインパクトも大きいはずです。クライオポンプの新たなスタンダードとなるような構造を生み出したい。まだまだ乗り越えるべき壁は数多くあると思いますが、それが私の技術者としての夢です。

1 Day Schedule

8:30
出社。メールチェック、
スケジュール確認、資料作成など
10:00
お客様からの問い合わせ対応
11:00
製造部など関連部署とのミーティング
12:00
昼休み
13:00
試作機の評価など実験
15:00
実験データのまとめ・解析
16:00
チームミーティング。進捗の確認など
17:00
資料作成、明日のスケジュールの確認
18:00
退社