コネクタ部品に多く使われるLCP樹脂の大容量成形向けに、XVスクリュ(Expanded Volume Screw)を発売開始しました。突発的な計量時間の変動による機械停止を防ぎ、量産性の向上を実現します。※特許出願済
LCPは樹脂粘度が低く、計量時間を安定させることが難しい樹脂です。取数を増やすと、計量ストロークが大きくなり、計量が不安定になります。安定して量産するためにはスクリュ径を大きくしなければなりませんが、設備コストが上昇してしまいます。
低粘度樹脂であるLCPは流動性が高く、溶融過程で固体樹脂がシリンダ内で滑ることがあり、空隙が発生して計量時間がばらつくという課題があります。
XVスクリュはこの「滑り」に着目し、滑りを抑えて、安定搬送できる設計を採用しています。
XVスクリュはLCPだけではなくて、PAなどの低粘度樹脂の計量ばらつきにも有効です。自動運転、AIの発展に伴い、コネクタなどLCPを使用する製品の需要が増えており、取数増、ダウンタイム削減による生産性向上の要求が強くなることが予想されます。
安定生産にはスクリュだけでなく、適切な条件設定、機能の活用も重要です。LCPの取数増を検討されているお客様、計量ばらつきにお悩みのお客様はぜひ当社にご相談ください。ご興味お持ちの方、見積を希望の方はこちらより問い合わせください。
全機種において新規・改造で対応可能(スクリュ径 Φ14‐Φ50)
※SE-EV-S-SHRシリーズ除く。
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