2025年5月22日に、株式会社日本油機様主催のベント研究発表会が京都工芸繊維大学にて開催されました。ベント式可塑化ユニットについての知識を共有することを目的として行われ、株式会社日本油機様、秋田県産業技術センター様、株式会社山本製作所様、京都工芸繊維大学様からご講演が行われました。当社からは営業技術部より、樹脂ガス排出を促進する成形Zero-moldingのご紹介をしました。
京都工芸繊維大学13号館
ベント研究会を主催する株式会社日本油機様に講演のご依頼経緯について伺いました。
「2015年に発足したベント研究会は今年で10周年を迎えました。コロナ禍で活動が一時途絶えていましたが、京都工芸繊維大学の大谷准教授を会長に迎え、新体制として活動を再開しました。
今回、住友重機械工業様に講演依頼を行った背景には、ベント式可塑化ユニットの豊富な取付実績や、協力体制が整っていることでユーザーに安心感と仕様の明確性を提供できる点がありました。また、この講演を通じて、ベントとZero-moldingの併用による相乗効果に大いに期待しています。」
各講演では、ベント式可塑化ユニットの歴史や構造、成形テスト結果として通常可塑化ユニット成形時と比べた充填圧力や製品強度、ガス排出等の研究成果などについて発表があり、さらに知識を深められる有意義な内容でした。当社では、充填時に金型内で発生する樹脂ガス排出の促進方法に焦点を当て、Zero-moldingとマルチトグルについてご説明しました。講演後の質疑では、Zero-moldingについてご興味を持っていただき、使用時の型締力の下限の判断方法や、FFC*を使用した際のスクリュ動作について詳細を聞きたい等の活発な議論が行われました。
*FFC(Flow Front Control):樹脂の粘弾性を利用した低圧充填(Zero-moldingの機能の一部)
講演の様子
講演者:営業技術部 根崎 雄太
当社の講演で紹介した「無駄・不良・面倒を限りなくゼロに近づける統合アプリケーションZero-molding」の概要や操作等解説する動画を公開しております。
↓下記URLからご視聴ください。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLKqjx3B3p9HSCm4L6mz3nFq0yHXIUikK5
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