住重テクノセンターでは、住友重機械の長年にわたる金属射出成形の研究開発による
成果と、数多くの高品質射出成形機の製造販売実績に裏付けされ、複雑な三次元形状の
部品を高精度、高品質および低コストでの量産を実現しました。
1.金属射出成形とは
2.特長
3.プロセス
4.機械的特性
5.検討上の留意点
1.金属射出成形とは
粉末冶金(焼結)技術とプラスチックの射出成形技術を融合した新しい
加工技術であり、機械加工、ダイキャスト、粉末冶金、精密鋳造につぐ
第5世代の精密加工技術として脚光を浴びております。
2.特徴
(1).三次元小物複雑形状の製造に有利
射出成形により形状を確保することから、機械加工で難しいとされる
三次元形状も容易に量産化できます。
(2).大幅なコストダウンが可能
設計の自由度が高く、工数の低減や軽量化及び他部品との一体化により
大幅なコストダウンが達成できます。
(3).複雑形状部においても寸法精度が高い
安定した成形が容易であることから、焼結時の収縮が均一となり、
複雑形状部においても寸法精度は±0.5%と高精度であります。
(4).機械的特性が溶製材レベルと良好
微細な粉末を用いていることから、焼結体の相対密度が高く、機械的特性が
溶製材レベルと高い特性を有しております。 また、難加工材料など
様々な材料に適用可能です。
(例)

・後加工の低減 ・部品の一体化 ・薄肉+リブによる軽量化
3.プロセス
(1).全体の流れ

(2).ミクロ的状態

4.機械的特性

5.検討上の留意点
・製品重量 : 最大50g程度(これ以上のものでもご相談ください)
・肉 厚 : 最大8mm以下(これ以上のものでもご相談ください)
・表面粗さ : 4S〜12S程度(後処理により選択できます)
・寸法精度 : ±0.3%〜±0.5%
・製品制約上の制約 :
(a)エジェクター跡
製品を金型から取り出すためのピン跡が残ります。
(b)パーティングライン
金型分割線の跡で、ほとんどわからない程度です。
但し、なるべく製品の重要部分にないことが望ましいです。
(c)ゲート跡
材料を金型に注入するための入り口で、多少の跡が残ります。
但し、形状によっては型内カットの手法を用いることでわからなくできます。
(d)アンダーカット
スライドコア等を設置することにより対応可能です。
また、ホール等内部のアンダーカットについても当社独自の手法で
対応可能です。
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