東京湾内の都市型造船所
横須賀造船所は東京湾内で最大級のドックを持ち、公共交通機関でのアクセスも容易な立地が魅力的です。
社員の大半が造船所内で勤務しており、造船所のバリューチェーンが一箇所に集約されているのも特徴です。
これらの特徴を活かして、国内外から情報を集めることで製品の付加価値向上を図っています。
両開き式ドライドック
当社のドックはいわゆるドライドックと言われるタイプで、通常は水を抜いた状態で船の建造や修理を行っており、船の進水・入出渠の際に注水し、各作業が済むと排水して次の船の建造や修理を行います。
ドックには三つのゲートがあり、海に面した北・南のゲートおよびドックの中間に設置する中間ゲートがあります。
この中間ゲートにより北と南に分けられたドックでそれぞれの進水や出渠のタイミングが違う船の建造や修理を同時に行うことができ、建造の効率化・品質向上・納期のフレキシビリティ向上に貢献しています。
また、北・南ドックゲートに係留設備があり、造船所のクレーンを活用して大型機器の納入や大型構造物の出荷も行うことができます。
特殊塗装工場
造船業界では、海運業界や社会の要請に従いより厳しい品質基準を満たすようになっています。
2008年に新しい塗装基準を適用するとした海上人命安全条約(SOLAS条約)が発行され、バラストタンクには塗装の下地処理や施工手順も含めた厳しい基準が適用されています。
弊社ではこの基準をクリアするため、大型の特殊塗装工場を2次にわたり計10棟建設しました。
下地処理と塗装の各作業で部屋を使い分け、高品質の塗装施工を実施しています。