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韓国の大手石油化学メーカー Kumho Petrochemical Co.,Ltd.向け廃タイヤ燃料及びバイオマスを活用したボイラ発電設備が稼働

2016年05月18日

住友重機械工業株式会社(社長:別川俊介)が韓国の大手石油化学メーカーであるKumho Petrochemical Co.,Ltd.(以下KKPC)に納入した廃タイヤ燃料及びバイオマスを活用したボイラ発電設備が稼働を開始しました。

今回稼働するボイラは、2009年5月に当社が納入した既設ボイラ(蒸発量:250t/h×2缶)の第2期増設工事で、より大型の蒸発量400t/h×2缶の設備となりました。KKPC新工場および周辺企業へ、電力だけでなく蒸気の供給も行うコージェネレーション設備です。燃料は廃タイヤチップ及びバイオマス燃料と、安価な低品位炭を使用し、廃棄物及びバイオマス系燃料の燃焼、石炭との混焼に多くの実績を持つ当社の循環流動層(CFB)ボイラが採用されました。当社は本設備内で、循環流動層(CFB)ボイラ、燃料ハンドリング設備、灰処理設備などボイラ周辺機器一式を設計・製作いたしました。

韓国では、再生可能エネルギー普及政策による投資が活発で、今後もバイオマス燃料焚き発電の需要は高まることが予想されます。本設備は韓国の厳しい環境規制にも対応する低エミッション設備のモデルケースになると考えており、韓国において増大するバイオマス焚き発電ニーズに対応すべく、今後積極的に拡販活動を行っていきます。


■ 設備の概要
ボイラ型式 : 循環流動層(CFB)ボイラ
ボイラ能力 : 蒸発量 400 t/h x 2缶
使用燃料 : 石炭70% / TDF & バイオマス 30%
完工年月 : 2016年3月末

ボイラ発電設備