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技術系社員

身近な製品を生み出す機械なのに未知の現象が数多くある。射出成形機のさらなる進化を自分たちの力で成し遂げたい。

並木 貴大 Takahiro Namiki プラスチック機械事業部 技術部 2016年入社 総合理工学研究科 材料物理科学専攻 修了

世界でトップシェアを誇る
高性能な射出成形機の開発に取り組む。

身のまわりの家庭用品から自動車や精密機器の部品まで、多様なプラスチック製品を作り出す機械が射出成形機です。たとえば、スマートフォン。搭載されるカメラのレンズや液晶ディスプレイに使われる導光板、電子部品のコネクタなど、射出成形機で加工された部品が数多く利用されています。このように生活や社会のさまざまなシーンで使われる製品を生み出す、裾野の広い産業機械であることが射出成形機の魅力。そして住友重機械は、高性能な射出成形機の分野における世界のリーディングカンパニーです。
プラスチック素材をシリンダ内で加熱して溶かし、スクリュで圧力をかけて金型に流し込む。これが、射出成形機の基本メカニズム。私はこの射出ユニットの開発・設計に携わっています。中でも最終のプロセスとなる、樹脂を金型に射出するノズルの設計を主に担当しています。

ある1日のスケジュール

9時~9時30分 出社、メールのチェック

9時30分~10時 開発テストの準備

10時~12時 開発テスト(予備テスト)

12時~12時45分 昼休み

12時45分~14時 デスクにてメールや電話でお客様対応

14時~16時 開発テスト(本テスト)

16時~17時45分 テスト結果のまとめ。上司と次のテストの方針を検討

これまで蓄積してきた知見に
論理的なアプローチを融合させて
新しい開発スタイルを実現してみたい。

これほど多様な製品を生み出す機械であるにもかかわらず、射出成形機にはまだ解明されていない現象が数多くあります。高温・高圧で物理的に密閉された環境のため、データの計測が容易でないのです。私が担当するノズルを例にあげても、樹脂そのものに加えてシリンダと金型という3つ要素の熱が複雑に作用し合っています。私は現在、このような現象を可視化する開発に取り組んでいます。お客様から要望を受けてある不良現象を解明するため、自分なりに物理モデルを考え、特殊なセンサーなどを使ってデータを収集・分析し検証を進めているところです。
これまで射出成形機の開発は、経験や勘に依存する比重が高かったように思います。もちろん、そうした蓄積は非常に重要ですが、経験ばかりを重視していてはなかなか若手が活躍できるチャンスはありません。これまで蓄積してきた知見に、可視化による論理的なアプローチを融合させて、新しい開発スタイルを実現してみたいと考えています。

工場見学に来て、初めて射出成形機を見て
先輩社員の言葉に大きな刺激を受けた。

私が射出成形機を初めて見たのは、就職活動で工場を見学した時のこと。説明役の先輩社員が言いました。「射出成形機のコンポーネントは近年ほとんど変わっていない。それはある意味完成されているともいえるが、見方を変えるならまだ進化の余地があるということ」。私はこの言葉に大きな刺激を受け、住友重機械に入社して射出成形機の開発に取り組もうと決意しました。軽量で強度があり生産コストも低いプラスチック部品は、今後さらに多様な分野に広がっていくはず。このような社会のニーズに対応できるように、いつの日か、従来の常識を覆すような射出成形機を開発してみたいと思っています。私自身も技術者として進化を遂げていけるように、自らの知識と技術を常にアップデートしていきます。

PROFILE

オンタイムはエンジニアだが、オフタイムでは役者。学生時代から劇団に所属し、現在も舞台に立つ。これまでの公演では何度か主役も務めたという。舞台でどのように変貌するのか興味津々だ。そのほかにドライブも趣味。早朝に出発してひと走りしながら神社仏閣などを訪れ、午前中に帰ってくるというのがお気に入りのスタイルだ。