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技術系社員

微生物の秘める力に挑み、環境関連の研究に取り組む。自ら解明したメカニズムで画期的な水処理技術を確立したい。

長田 啓司

微生物の活動を水処理プラントに応用。
大幅なコスト低減が可能で
環境に与える影響も少ない。

私は、技術研究所の中でも少数派といえる生物系の研究者。微生物が秘める力を活用する環境関連の研究に取り組んでいます。
水処理技術には物理的手法や化学的手法などいくつかのアプローチがありますが、私が取り組む生物的手法の特徴は、コストの低減が可能で環境に与える影響も少ないところ。逆に相手が「生物(ナマモノ)」だけに制御が困難で、予測不可能なことばかりなのが難しさ。もっとも、それが微生物の世界の面白さでもあります。
上下水道の水処理プラント、食品工場の排水処理プラントなどが主な展開先となります。たとえば排水処理では、機能性微生物によって環境汚染の原因となる有機物を分解して水質を改善します。

ある1週間のスケジュール

月曜日 実験、実験結果の分析

火曜日 実験、報告資料のまとめ

水曜日 役員を交えた研究成果報告会、午後より出張

木曜日 生物工学の学会に参加

金曜日 引き続き学会参加、他研究者との情報交換

基礎から応用まで幅広い研究に携わり、
強い意志さえあれば、
自ら手をあげたテーマも前向きに受け止めてくれる。

もともとは文系志望でしたが、高校時代、受験勉強の最中に生物学に興味を持ち、微生物に魅了されてしまいました。微小で単純なようにみえる生物なのに、その中には非常に複雑でとてつもなく深い世界が広がっていました。大学院時代の研究室が当社と共同研究を行っていたことが入社のきっかけとなりました。先端的な領域に挑みながら、それを懸命に実用化に結びつけていこうという当社の研究者の姿を間近で見て、自分もこんな環境で仕事をしてみたいと思いました。
入社して1年間ほど、学生時代のテーマに紐づいた基礎的な研究を担当。この研究では、目標の設定やスケジュールなどの研究計画も自ら立案しました。現在は、ある特定の有機物をターゲットにした水処理技術に取り組んでいます。これは、より実用化に近いテーマ。基礎から応用まで幅広い研究に携わることができ、自らの強い意志で「やりたい!」と手をあげたテーマについても前向きに会話を深め、受け止めてくれる環境がある。それが私が感じている、この研究所の特徴です。

幅広く多様な事業分野がある。
それだけに自分が挑戦する研究の成果を
生かせる領域も広いと感じている。

微生物を相手にした研究は地道な試行錯誤の積み重ねです。それは、現在取り組む実用化に向けた研究でも変わることはありません。「もっとも有用な微生物は?」「それらの力を最大限かつ安定的に発揮させる条件は?」 仮説を立て、試験・分析をして検証し、その結果を考察し現象を解明して、次へ……。たとえ仮説どおりにいかなくても、どんな現象が起きているかを深く考え、目の前の結果を真正面から受け止めるようにしています。試験管レベルからスタートして、試行錯誤を繰り返しながら、数ステップのスケールアップを経てプラントの設計基準を決定するための実証試験を行い、事業部門の技術者に引き渡すのが基本的な仕事の流れです。
この地球に存在する微生物のうち、培養が可能で詳しく研究されているものはわずか1%程度といわれています。それほどに未知の世界であり、発見と可能性に満ちあふれた世界です。当社には、現在私が取り組む水処理プラントの他にも多様な事業分野があります。基礎研究から積み重ねて画期的なメカニズムを確立し、「このプラントには自分が開発した技術が生きている」と胸を張れるような成果を生み出していきたいと思っています。

PROFILE

最新の知見を得るために学会にも積極的に参加し、最近ではポスター賞も受賞した。最近熱中しているのは、オリンピックの競技種目にも決まったボルダリング。毎週のように専門のジムに通い、壁にとりつく。使用できるホールドが限定されている中で自分の思い描いたムーブで壁を登り、ゴールとなるホールドを掴んだ瞬間の達成感がたまらないそうだ。