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技術系社員

オペレーターの官能に響くような繊細な操作性も、建設機械には重要な性能である。

久下 敬史

油圧ショベルにおける血液や筋肉であり、頭脳でもある。
性能や燃費、操作性にも大きく関わる
製品の中枢ともいえる油圧の開発に携わっている。

子どもの頃から乗り物が大好きで、でっかい乗り物を自分の手でつくってみたかったという思いがありました。そこで就職活動ではいくつかの建設機械メーカーを訪問しました。そのなかで当社を選んだのは、若いうちから大きな仕事を任されて、幅広い領域に携われると感じたからです。ひとつの分野に特化するのではなく、もっとものづくり全体を見渡せるようなゼネラリスト的なエンジニアになりたいと思いました。
油圧ショベルの中でも中型機の開発に携わっています。エンジン、電子制御、構造体、キャブ(操縦席)など油圧ショベルの開発はいくつかのパートに分かれますが、私が現在担当するのは油圧システムの開発です。油圧ショベルにおいて血液や筋肉、あるいは頭脳といった役割を果たしているのが油圧。性能や燃費はもちろん、操作性にも大きく関わる、まさに製品の中核となる領域です。

ある1日のスケジュール

8時~8時30分 出社、メールのチェック

8時30分~11時 設計業務

11時~12時 部品メーカーとの打ち合わせ

12時~13時 昼休み

13時~15時 評価試験の立会い

15時~16時 技術部でのミーティング 

16時~18時 設計業務

18時 退社

若手の意見でも、有用であれば
どんどん活かしていこうという
空気が開発の現場にはある。
それが自信につながり、成長を後押ししていると思う。

油圧ショベルの開発は、要求される仕様をまとめる概要設計から始まり、試作設計 → 組立 → 試験 → 量産設計 → 組立 → 試験 → 量産という大きな流れで進んでいきます。2~3年がおおよその開発期間ですね。
入社1年目は先輩について設計の基礎を学び、2年目からすぐに新製品の開発を担当しました。「任せたぞ、やってみろ!」と言われてチャレンジしたのですが、最初の試作設計でいきなり壁にぶつかってしまいました。
油圧の開発では、スピードと燃費という相反する機械性能を高い次元で両立しなければなりません。ところが、この重要な2つの性能で開発要件として定められた目標をクリアできませんでした。そのため、限られた時間の中で改良とテストを重ねて……。先輩たちも親身にサポートしてくれて、最後はチームワークで目標を達成しました。このとき、自分からアイデアを出した制御系の改善がそのまま設計に採用されたことは大きな自信につながりましたね。若手の意見でも、それが有用であればどんどん活かしていこうという空気は、当社の大きな特長だと思います。

ゼネラリストの技術者として海外にも挑戦したい。
世界のお客様の声をダイレクトに活かして
そこから当社ならではの油圧ショベルを開発していく。

油圧の開発は、スピードや燃費ばかりでなく、操作性にも大きく関係します。私は、設計者として、この「操作性」にこだわりたいと思っています。試作のテストでは、キャブに乗り込んでショベルを操作して自分の感覚で評価してみるようにしています。実際の現場では、オペレーターの人が毎日のように長時間、私たちが開発した油圧ショベルを操作するわけで、操作のし易さといった感覚的な部分もとても重要な性能です。当社の油圧ショベルは他メーカーと比べて動作が繊細だと評価されることが多いようですが、今後はさらに操作性を突き詰めて、操作していて楽しい、いつまでも疲れないような油圧ショベルを開発してみたいですね。
将来的には油圧ばかりでなく機械全体を熟知した設計者を目指しています。そして海外駐在もぜひ経験してみたいです。ゼネラリストの技術者として世界のお客様の声に耳を傾け、それを当社ならではの油圧ショベルの開発に結びつけていくような仕事も楽しそうですね。

PROFILE

油圧の開発では、オペレーターの生の声などをまとめた資料も重視している。そこまで操作性にこだわるのは、自ら機械が好きで操作することが大好きだから。趣味はクルマとバイク。ツーリングばかりでなくサーキットを走ることも。部品を購入して油まみれになって改造するのも楽しみのひとつだそうだ。