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技術系社員

世界最先端の性能が要求される鍛造製品を、製造現場に根ざした視点から革新していく。

笹田 康弘

航空機のジェットエンジンブレードなど
日本では唯一この工場のみで供給される製品もある。
その技術力は、世界でも高く評価されています。

当社では、航空機のジェットエンジンブレードや発電用のタービンブレードなど高機能かつ精密な鍛造製品を供給しています。チタンやステンレスなどの材料を炉で加熱して、大型プレス機で鍛造し、熱処理の後に切削・研磨などの加工を行います。材料以外はすべてのプロセスを自社で行っていて、エンジニアリングのさまざまなシーンを経験できます。これが技術者としての最大の魅力ですね。航空機のブレードなど、日本ではこの工場でしか製造していない製品もあり、技術力も高く評価されています。
入社してから約2年間、金型などの設計に携わりました。鍛造ではこの金型が大きな鍵を握りますが、お客様から提示される図面どおりに金型をつくればよいというわけではありません。熱処理での変化、切削・研磨などの工程をあらかじめ見越して設計しなければなりません。また、要求される形状も特殊なことが多く、それらを確認するためのゲージといった治具などの開発も設計エンジニアの仕事。デスクでCADに向き合ってばかりで務まる仕事ではありません。その点、当社は工場の2階に私たちのオフィスがあるので、いつでもすぐに現場に足を運べて、エンジニアにとって非常に恵まれた環境です。

ある1週間のスケジュール

月曜日 工場で改善に関する確認・打ち合わせ、デスクでの設計業務

火曜日 設備メーカーと新規設備導入に関する打ち合わせ

水曜日 新しい製造プロセスに導入する治具の確認・評価

木曜日 海外競合メーカーに関する調査、装置に搭載する電気回路の評価

金曜日 プロセス開発グループでのミーティング、搭載プログラムの修正

ストップウォッチ片手につぶさに観察して、
熟練作業員と現場で何度も話し合い、
約25%の作業削減を達成。

入社3年目からはプロセス開発グループに移り、生産技術を担当することになりました。最先端のものづくりが要求されるだけに、鍛造の現場は今でも人力に頼っている工程が多くあります。設計に携わっているとき、そんな現場を見る度に、もっと踏み込んで生産技術の次元から改革に取り組んでみたいと思っていました。ですから、まさに望み通りの異動でしたね。
任されたテーマは、研磨プロセスの自動化です。しかし、熟練した作業員の手仕事を機械に代替することは容易ではありません。ストップウォッチ片手に作業をつぶさに観察し、現場で何度も話し合い、試行錯誤を重ねて……。結局すべてを代替するのは難しく一部のみの機械化になりましたが、それでも約25%の作業削減を達成しました。

現場で極めた技術と知識を継承し、
仲間のエンジニアたちと力を合わせて
世界最先端の技術力をさらに鍛えていく。

現在はさらに仕事の範囲が広がって、製造プロセス全体を見渡しながら生産技術の開発に取り組んでいます。同じグループにはプレス工程や化学処理などそれぞれのプロセスを担当する専門家がいて、互いに連携しながら仕事を進めています。私が担当するのは切削や研磨のプロセスの自動化。この領域のスペシャリストとして開発をすべて任され、非常にやりがいのある仕事ですね。
開発を進めるにあたってはグループ内ばかりでなく社内のさまざまエンジニアとの連携が必要です。そればかりでなく、住友重機械グループとしての総合力も大きなバックボーン。たとえば、私たち鍛造プロセスの加熱炉は1000℃を超えるような世界ですが、一方では-273℃という絶対零度近くまで冷却する冷凍機に取り組んでいるエンジニアもいます。技術的な壁にぶつかっても、探していくと必ずといってよいほど解決の糸口になるような知恵をもつエンジニアがいて、お互いにノウハウを提供しあいながら技術レベルを向上させることができます。
熟練作業員たちのスキルを継承しながら自動化を進め、世界トップクラスの技術力を鍛えていくことが目標です。仲間のエンジニアたちと力を合わせて、どこの会社も真似ができないような最新鋭の工場をつくりあげていきたいですね。

PROFILE

就職活動にあたっては、製造現場の近くで技術を極めるような仕事をしたいと思っていた。だから、現在の生産技術エンジニアは天職のような仕事だ。休日はテニスと旅行。製造所のテニス部に所属している。学生時代にバックパッカーとして世界を旅したが、結婚後はしばし遠ざかっているそうだ。