People & Jobs

技術系社員

射出成形機のメカニズムはとてもシンプルだ。だが、そこに世界最先端のノウハウが結集されている。

森谷 知寛

世界最先端の射出成形機の開発に
若いうちから腰を据えて取り組んでみたいと思った。
それが、当社を選んだ理由のひとつである。

溶かした樹脂を金型に流し込み、固めて成形品をつくる――。「射出成形」は、プラスチックの成形加工におけるとてもポピュラーな方法です。最近では、手法も高度化し、その進歩によってこれまで不可能だったものが、プラスチックでつくられるようになってきました。カメラのレンズもそのひとつ。皆さんが普段使っている携帯電話やスマートフォンに内蔵されるカメラのレンズも、射出成形機によって生み出されています。当社は、このような高精度の成形に対応するハイエンドの射出成形機における国内トップメーカーです。
私は、学生時代の研究テーマも射出成形に関連するもので、社会に出てからもこの分野に関わる仕事がしたいと考えていました。当社に入社したのは、射出成形機の開発に若いうちから腰を据えて取り組めると思ったからです。面接などで会った先輩社員が若くて元気があり、ハツラツとした印象だったことにも惹かれましたね。

ある1日のスケジュール

9時~9時30分 出社、メールのチェック、ToDoリストの確認

9時30分~12時 設計業務

12時~13時 昼休み

13時~15時 新製品開発に向けた技術部内ミーティング

15時~16時30分 お客様からの問い合わせに回答するための調査・資料作成

16時30分~18時 メールチェック・設計業務など

18時 退社

カメラレンズの場合、求められる精度は数ミクロン。
それを実現するために何tもの圧力で金型を締め、
ハイスピードで量産しなければならない。

現在、私は主にカメラレンズなど精密部品を成形する専用機の開発を任されています。射出成形機は大きく型締装置と射出装置という2つのユニットで構成されていますが、私が担当するのは前者の型締装置。分割された金型を合わせて締め、そこに射出装置によって溶かした樹脂を流し込み、冷やして固めてから金型を開き、成形品を押し出す装置です。わかりやすく紹介するなら、鯛焼きをつくる型のようなものですね。
このように言うと、とてもシンプルな技術のように思われるかもしれませんが、そこには最先端のノウハウが凝縮されているのです。たとえばカメラレンズの場合、成形で求められる精度は数ミクロンレベル。それを実現するために何tもの圧力で金型を締めて、量産しなければなりません。
任される仕事の範囲もとても広いです。このような性能を満たすための基本設計から、それを詳細設計に落とし込んでいくための関連部門との調整、設計、試験、そして量産化まで、開発に関わる業務をすべて経験させてもらっています。

寸法や公差の一つひとつに至るまで
すべてに自分の意図が反映されているような
完璧な設計図を描いてみたい。

当社には「入社3年目論文」というものがあります。若手社員の研修の一環であり、入社3年目から1年間かけて自分で選んだテーマに取り組み、その成果を発表するというものです。
私が選んだテーマは、新機構を取り入れたレンズ専用の型締装置。実はその前年、お客様から寄せられた不具合の対応で苦労した案件がありました。やっと突き止めたその原因は、金型の熱が外部へ伝導していることによるものでした。そこで論文では、金型が外部装置から独立するような構造を提案しました。その結果、より安定した成形加工が可能となり、私が提案した機構は現在の製品にも反映されています。
入社以来ほぼずっと型締装置を担当していますが、まだ経験が足りないと実感しています。実際、設計図を描いていても、前例をもとにしている部分もあって、細部に至るまですべて完璧に理解しているわけではありません。設計図の寸法一つひとつ、公差についてまですべて自分の意図どおりの完璧な設計図を描いてみたいですね。将来的には、型締装置だけでなく射出装置や電気制御まで、すべてを見渡せて開発を統括できるエンジニアを目指しています。

PROFILE

射出成形のメカニズムはシンプルだが、実にさまざまな現象が絡み合っており、解明されていないことも多い。学生時代の研究テーマはそのメカニズムの可視化だったそうだ。趣味は絵を描くこと。けれども、社会人になってからはなかなかまとまった時間がつくれず、絵に代わる趣味としてカメラに熱中し始めた。