トップメッセージ

株主・投資家の皆様には平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

住友重機械グループは、2017年5月に策定した「中期経営計画2019」において、2019年度までの3年間で目指すべき方向性と目標レベルを設定しました。5つの経営計画を基本方針として、「着実な成長の実現」「高収益企業体への反転」「M&Aおよび他社との事業提携」「たゆみなき業務品質改善」「CSRの積極推進」を掲げ、設定した数値目標を達成すべく、グループ社員一丸となって事業活動を展開しています。

住友重機械グループの企業使命は、一流商品とサービスの提供を通して社会の発展に貢献することです。世界中のお客様の長期的信頼を得ることが、当社グループの持続的な発展と企業価値の向上につながり、株主・投資家の皆様をはじめ、従業員、地域社会などあらゆるステークホルダーの方々の期待に応えることになると考えます。総合機械メーカーとして、確かな技術に支えられた、より良い製品を市場に届けることが私たち住友重機械グループの使命であると考えています。

今後とも、より一層皆様のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2019年度には、売上高8,000億円、営業利益600億円超を目指します

前中期経営計画の反省を踏まえて「中期経営計画2019」では、5つの基本方針を掲げ、「一流商品を提供し続ける企業」を目指します。

財務目標としては、2019年度に、売上高8,000億円、営業利益600億円、営業利益率7.5%を超えることを目標に掲げました(表1)。

設備投資では、主力事業の成長と強化および全社の情報化投資に重点を置き、3ヵ年累計で800億円を投資します。研究開発費では、成長に向けた商品力強化に対して、3ヵ年累計で520億円を投資します。国内採用人員は、技術・サービス事業を強化できる人材を中心に積極採用を継続し、現中期経営計画期間中に1,400名の採用を計画しています。M&Aでは主力事業の成長案件発掘を実行するため3ヵ年累計で300億円を投資します(表2)。

株主還元の考え方は、配当性向30%維持を基本とします。余剰資金の留保が見込まれる場合は、自社株買いも検討します。

変減速機やプラスチック加工機械、極低温冷凍機などの当社グループの現状の収益・成長の柱に加えて第2の柱とするべく、エネルギー・環境や搬送システムの分野を積極的に展開します。また、次世代に向けた成長機種として、医療・半導体・自動車関連分野の事業基盤強化にも努めます(表3)。

「中期経営計画2019」では、これらの諸施策に加え、新たに「CSRの積極推進」を経営計画の基本方針として定めました。企業経営の基本的な部分で社会貢献を重視し、社会からの信頼獲得に努めます。

「企業使命」と「私たちの価値観」は、住友重機械グループの大きな強みを生み出します

住友の事業精神を背景とした当社グループの経営理念は、グループ社員の行動のよりどころです。変化が激しく不透明な社会環境にあるからこそ、グループ社員が共有できる価値観を持ち、事業の成長のために団結できる経営理念の存在は当社グループの強みの基盤になっています。

2015年11月にグループの経営理念を全面的に改訂しました。事業構造や財務状況、経営環境の大きな変化を踏まえつつ、企業価値向上の指針であるコーポレートガバナンス・コードを念頭に置き、当社グループがどのような企業グループを目指すのかという「企業使命」を再定義し、4つの「私たちの価値観」を定めました。

企業使命では、「一流の商品とサービスを世界に提供し続ける機械メーカー」という目指すべき姿を明確にし、「あらゆるステークホルダーから高い評価と信頼を得て社会に貢献する」という方向性を示しました。グループ社員として重視すべき価値観として、「顧客第一」「変化への挑戦」「技術重視」「人間尊重」の4つを定めました。

当社グループ全体がこの経営理念を共有することにより、激変する市場環境の中でもその進むべき方向を見失うことなく、グループとしての力を結集し、大きな強みを生み出すことができるのです。

一流の商品とサービスの提供を通じて社会に貢献し、社会からの信頼獲得に努めます

住友重機械グループを含めた現代の企業は、社会の構成員として社会問題の解決に貢献することが求められています。企業が社会の一員として信頼され、持続的成長を可能とするためには、CSRが欠かせないと考え、「中期経営計画2019」では、「CSRの積極推進」を基本方針のひとつとして設定しました。

2016年度にはこの活動を積極的に進めるため、CSRに関連する部署から人材を集め、「CSR推進室」を設置しました。この組織が中心となって、CSRに関する方針や計画の策定、商品・サービスを通じた社会課題の解決に関わる各事業部門との対話を通じた課題の明確化、社内への啓発や社外への情報発信を行っています。この活動を通じて、社内外の情報収集とともに、すでに行われている活動や今後必要とされる考え方を整理して、当社グループのCSR活動の長期目標を設定しました。

一流の商品とサービスを提供し社会課題解決に貢献することは、製造業としての最も根本的な役割のひとつです。当社グループでは、特に本業である商品やサービスの提供を通じて、社会問題を解決することに注力しています。例えば、バイオマス燃料の活用に適した循環流動層(CFB)ボイラによる発電設備や公共の上下水設備や産業用水処理プラント、がんの診断や治療を中心とした医療機器などの商品の提供に加え、省エネや自動化・安全性向上などの商品機能の追求やコンポーネント供給を通じて顧客の商品・サービスを支えることも社会課題の解決につながっています。

これらに加え、環境負荷の一層の低減、あらゆるステークホルダーとの関係性重視やクリーン調達、企業内ガバナンスの強化により社会からの信頼を獲得すること、グループ社員の一人一人がいきいきと働ける職場作りなど、私たちがより積極的に進めなければならないことはさまざまです。

中でも、多様な人材がそれぞれの個性を生かしながら活躍できる組織の土壌を作り上げるため、2016年度を「ダイバーシティ推進元年」と位置付け、まずは女性の活躍を重要な経営施策のひとつとして進めています。

このような取り組みを通じて社会からの信頼獲得に努め、社会課題の解決に貢献するとともに住友重機械グループの持続的な成長を図っていきたいと考えています。

代表取締役社長、CEO

別川 俊介