お知らせ

木質チップ、木質ペレットを主燃料とした大型バイオマス発電設備を受注

2015年10月19日

住友重機械工業株式会社(社長 別川 俊介)は、住友商事株式会社グループの国内電力事業会社であるサミットエナジー株式会社(社長 大橋 乃介)が設立したサミット酒田パワー株式会社より、バイオマス発電設備(出力:50,000KW 建設予定地:山形県酒田市)を受注しました。本設備は木質チップ、木質ペレットを主燃料とし、再熱方式※を採用した高効率発電設備でFIT(固定買取制度)を活用した売電事業を目的としたものです。 燃料受入・供給設備には当社実績のある密閉構造の自動搬送・貯留システムを採用しており、周辺環境に配慮したものになっております。

今回のバイオマス発電設備は、当社が国内外で50缶以上を受注・納入した循環流動層ボイラ(CFB)を採用しております。当社のCFBは、高効率バイオマス発電の分野では国内で圧倒的なシェアを得ており、2004年にはサミットエナジー株式会社の子会社であるサミット明星パワー株式会社向けに同種のバイオマス発電設備を納入し、現在も順調に稼動している点が評価され今回の採用に至りました。また、昨年7月には今回と同様のコンセプトでサミット半田パワー株式会社より国内最大級となる75MW再熱方式のバイオマス発電設備を受注し、現在建設中であります。

当社は、今後も資源の有効活用と環境負荷の低減に貢献するバイオマス燃料や低品位炭を活用した小型~大型の高効率発電設備を提供することで、電力の安定供給と地球温暖化対策に貢献していきます。


■設備の概要
ボイラ形式 :循環流動層(CFB)ボイラ (再熱式※)
発電規模 :発電端出力 50,000KW(キロワット)
発電方式 :蒸気タービン駆動
運転開始予定 :2018年5月

※再熱式:蒸気タービンにて膨張した蒸気を再度ボイラヘ送り、再加熱後に再び蒸気タービンへと送り込むことで高効率発電を可能とする技術。