お知らせ 2002年度
お知らせ
グラビア印刷機の印刷ロスの大幅削減「コンペンレス制御システム」の販売開始

2002年07月19日

住重制御システム株式会社(住友重機械工業株式会社100%出資会社、本社:横須賀市 社長:児新栄太郎)は、多軸制御ドライバ「System MX」使って、コンペンセータロール(注1)のないセクショナル方式のグラビア印刷機の画期的な制御方法を開発しました。7月22日より「コンペンレス制御システム」として販売を開始します。

最新のグラビア印刷機は、印刷ユニットごとにモータを設置し、各版胴(注2)を電気的に同期させるセクショナル制御方式が市場に定着しつつあります。しかしながら、運転中の見当合わせ(注3)は、コンペンセータロールを使用した機械的な制御で行なわれており、セクショナル制御方式のメリットを十分に活用しているとは言えませんでした。

住重制御システムはグラビア印刷機のコンペンセータレスを可能とした「コンペンレス制御システム」を開発しました。このシステムの特徴は従来のコンペンセータ方式に比較し、①非干渉制御により、外乱を受けた場合も最終色までの見当の収束が早い、②張力モデルにより、加減速時間を大幅に短縮できる、の2点により大幅な損紙の削減を可能にしたことです。
従来の制御方法(コンペンセータ方式)は、見当エラーが発生後、印刷ズレを検知して補正動作を行うフィードバック制御であるため、前段の印刷ユニットでの補正が後段に干渉してしまい、最終の印刷ユニットで見当が収束するまでに時間がかかりました。
当社の非干渉制御の「コンペンレス制御システム」は検知したズレを演算用の印刷モデルに当てはめて各印刷ユニットにおける補正量を推定し、事前に補正するフィードフォワード制御を行っています。前段での補正操作の影響を受けない非干渉制御であるため、発生する印刷ロス(損紙)を大幅に削減することができます。さらに製品を刷り出す加速時においても、張力変動を推定して各印刷ユニットの補正を行い、印刷ロス時間を大幅に短縮しています。
もちろん、コンペンセータレスの一般的な特徴である下記のメリットも併せ持っています。

1. ラインがシンプルになり、装置レイアウトの上で有利です。
(乾燥機の大型化に対応できる。機械のユニット化・標準化が可能になる。)

2. コンペンセータロールの原点復帰が不要となることから、段取り時間が低減します。
(注1)コンペンセータロール:印刷位置を補正するロール。見当合わせの機構。
(注2)版胴:印刷シリンダ。
(注3)見当合わせ:印刷位置の調整作業。

【特長】
(1) 非干渉制御により、外乱を受けた場合も最終色までの見当の収束が早く、印刷ロス(損紙)の大幅削減が可能となる。
(2) 張力モデルにより、加減速時間を半減できるため、速度到達までの損紙が軽減される。

【用途】
 セクショナル制御方式のグラビア印刷機の制御システム