お知らせ 2002年度
お知らせ
偏波面保存光ファイバカプラの偏光波長特性評価装置を開発

2002年07月11日

住友重機械工業株式会社のグループ会社である株式会社オプテル(住重制御システム株式会社100%出資、本社:東京都墨田区 社長:坂田孝一)は、琉球大学 工学部電気電子工学科 波平宜敬教授の指導のもと、CBC株式会社(本社:東京都中央区 代表取締役社長:土井宇太郎)と共同で偏波面保存光ファイバカプラ(注1)の偏光波長特性評価装置を開発しました。
偏波面保存光ファイバカプラは、光ファイバジャイロ(注2)等の各種センサー用に広く利用されています。近年の通信容量増大に伴うWDM(波長多重)光通信技術の進展の中で、通信用のファイバ型光部品として注目を集めています。しかしながら、従来、偏波面保存光ファイバカプラそのものの波長特性を評価する市販の測定装置がなく、専用機の開発が期待されていました。
今回、白色光源を使用した広帯域対応の「PMF-5001」と、チューナブル(波長可変)レーザを採用して各通信波長帯域に対応した「PMF-5002」の2機種を開発しました。装置の主な特長は下記の通りです。

【特長】
1. 白色光源およびチューナブル(波長可変)レーザの2種の光源に対応した機種をそろえ幅広いニーズに対応した。
2. 偏波面保存光ファイバカプラをセットすればパソコン制御で過剰損失、クロストーク、結合比、複屈折率、ビート長、偏波モード分散(PMD)を一括して計測できる。
3. 偏波面保存光ファイバカプラの端面をCCDカメラでビジュアルに観測しているので、方向性をもつ偏光軸の軸合わせを、常に正確に行える。同時に光を入射するファイバ端面の品質状態も観測できる。
4. 偏光コントローラを組み込むことにより、通常のシングルモードファイバにおける偏光依存性損失(PDL)の計測も可能。

なお、本装置は本年7月16日より千葉・幕張メッセで開催されるインターオプト'02に出展する予定です。いずれも販売価格は未定です。

(注1) 偏波面保存光ファイバカプラ
偏波とは進行方向と垂直に振動する横波として伝わる光の状態。偏波状態を変化させないで光を伝送できる光ファイバ用カプラ(結合器)です。高速通信、光増幅など次世代光通信のキーコン」ポーネントとして注目されています。
(注2) 光ファイバジャイロ
光ファイバを利用したジャイロコンパス。航空機や自動車などのナビゲーション用に既に実用化されています。


偏波面保存光ファイバカプラ偏光波長特性評価装置 PMF-5001
(白色光源タイプ)
仕様書
1.概要
 偏波面保存光ファイバカプラ偏光波長特性評価装置 PMF-5001は光源に白色光源、光検出に窒素冷却のGeフォトディテクタを用い、偏波面保存光ファイバカプラの偏光波長特性を広帯域で測定する装置です。偏波保存光ファイバの端面をCCDカメラで観測しているため、X偏波、Y偏波を識別して測定することが可能です。
2. 装置構成

装置構成

3. 測定項目
(1) 偏波面保存光ファイバ
  ・損失波長特性
  ・クロストーク波長特性
  ・モード複屈折率、ビート長
  ・PMD(偏波モード分散)
(2) 偏波面保存光ファイバカプラ)
  ・過剰損失の波長特性
  ・クロストークの波長特性
  ・結合度の波長特性
  ・PMD(偏波モード分散)
(3) シングルモード光ファイバおよび光カプラ
  ・過剰損失の波長特性
  ・PMD(偏波モード分散)

4.主要仕様
(1)波長範囲   800nm~1700nm
(2)波長精度   ±0.2nm
(3)波長再現性   ±0.2nm
(4)分解能(半値幅)   0.3nm
(5)ダイナミックレンジ   38dB
(6)電源   AC100V 50/60Hz
(7)重量   240Kg
(8)寸法(W×H×D)   1540×1100×1000mm

5.装置外観

装置外観

偏波面保存光ファイバカプラ偏光波長特性評価装置 PMF-5002
(チューナブルレーザタイプ)
仕様書
1. 概要
 偏波面保存光ファイバカプラ偏光波長特性評価装置 PMF-5002は光源にチューナブル(波長可変)レーザ用い、光入射側に偏光コントローラを内蔵、偏波面保存光ファイバカプラの偏光波長特性および一般のシングルモード光ファイバのPDL(偏光依存性損失)計測も可能とした計測装置です。
 偏波面保存光ファイバの端面をCCDカメラで観測しているため、X偏波、Y偏波を識別して測定することが可能です。
2. 装置構成

装置構成

3. 測定項目
(1) 偏波面保存光ファイバファイバ
  ・ 損失波長特性
  ・ クロストークの波長特性
  ・ モード複屈折率、ビート長
  ・ PMD(偏波モード分散)
(2) 偏波面保存光ファイバカプラ
  ・ 過剰損失の波長特性
  ・ クロストークの波長特性
  ・ 結合度の波長特性
  ・ PMD(偏波モード分散)
(3) シングルモード光ファイバおよび光カプラ
  ・ 過剰損失の波長特性
  ・ PMD(偏波モード分散)
  ・ PDL(偏光依存性損失)

4.主要仕様
(1)波長範囲 Nettest Tunics Plus より選択(S、C、L帯)
(2)波長精度   ±0.04nm
(3)波長再現性   ±0.005nm
(4)分解能(半値幅)   0.001nm
(5)ダイナミックレンジ   40dB以上
(6)電源   AC100V 50/60Hz
(7)重量   140Kg
(8)寸法(W×H×D) 890×1050×710mm(本体部)

5. 装置外観

装置外観