お知らせ

米国APD社を買収し極低温冷凍機の事業を拡大

2002年01月08日

住友重機械工業株式会社(社長 日納義郎)は米国Intermagnetics General Corporation (以下IGC社 CEO and President/ Glenn H. Epstein)の極低温冷凍機事業部門の子会社であるIGC-APD Cryogenics Inc. (以下APD社 V.P. and GM /David C. Dedman)の株式を100%買収することでIGC社と基本合意しました。IGC社から当社への株式譲渡は本年2月初旬の予定です。

当社は現在事業構造転換を推進中で、精密制御機械や高付加価値コンポーネント事業の領域拡大のため、M&Aを含めた重点投資を行っています。その一環として最先端の技術を有する極低温冷凍機事業の育成強化に取り組み、特に医療用MRI向けでは世界トップのポジションとなりました。今回の買収により、その他の最先端技術領域においてもグローバルNo.1となり、高収益事業としてさらに発展させます。
当社では今後APD社と連携し、積極的な研究開発投資と、グローバルなサービス体制により、3年後の売上高を現在の約3倍の150億円とする計画です。

当社はこれまで4K(摂氏マイナス269度)レベルのGM冷凍機とスターリング冷凍機でトップレベルの技術とシェアを有し、超伝導応用技術や計測・分析装置等で大きな市場成長が期待できる極低温冷凍機部門の事業拡大に努めてきました。医療用MRI向けのほか、さらに通信機器・半導体製造装置向けの高付加価値商品を開発中です。一方、APD社は10K(摂氏マイナス263度)レベルのGM冷凍機でのトップメーカーで、これまで半導体製造装置向けのクライオポンプや次世代技術の開発で高い評価を得ている企業です。両社は、次世代冷凍機であるパルスチューブ冷凍機の開発について互いにトップを争ってきました。
今回の事業強化では、両社の研究開発・生産・営業・サービスにおける戦略的相互補完関係(シナジー)を生かし、従来以上に広範なソリューション提供を進めていく予定です。特に研究開発の面では、両社の高い技術力と、合わせて50人に上る開発設計技術者のポテンシャルは極低温の冷凍機業界では抜きんでたものとなります。一方、営業、サービス面では、両社合わせて、日・米・欧6ヶ所のサービス拠点になり、お客様へのベストソリューションを実現します。

住友重機械が買収するAPD社の概要は下記の通りです。
(1) 本社 : 米国ペンシルバニア州、アレンタウン
(2) 社長 : グレン H. エプスタイン
(3) 資本金 : 約6億7千万円
(4) 事業内容 :
  MRI用冷凍機、クライオポンプ、計測・分析機器用冷凍機等の製造、販売。
(5) 事業拠点 :
  本社内に営業、開発、製造部門
  米国西海岸に営業、サービスオフィス
  英国に営業、サービス子会社
(6) 売上高 : 約20億円

注: 極低温冷凍機の応用分野
MRI用等医療分野、NMR等生物化学分析装置、赤外線検知、 クライオポンプ、半導体製造装置、通信用機器等の応用分野があります。


【ご参考】
Intermagnetics General Corporation (IGC)  NASDAQ:IMGC

(1) 本社 : 米国ニューヨーク州、レイサム
(2) 社長・CEO : グレン H. エプスタイン
(3) 事業内容 : 複超伝導応用電力移送機器、医療用超伝導磁石
(4) 事業規模 : 2001年度総売上高 約180億円

IGC社は、主力のMRI用マグネット製造において、上流工程の極低温冷凍機事業を当社に売却することで、マグネット製造における新たなサプライチェーンを構築します。なお、当社はIGC社に対し、今後6年間の当社とAPD社の冷凍機と部品ならびに顧客サービス供給契約も締結いたしました。