海外工場における環境管理活動の強化

当社グループでは、海外工場での環境リスクマネジメントの強化およびISO14001の認証取得を拡大しています。

環境リスクマネジメントの強化

海外グループ各社の法規制情報と環境管理体制を把握する仕組みを強化

環境リスクアセスメント

海外の各工場では、現地の環境規制値などが強化され、法令順守のため行政の指導のもと、現地の特性にあった環境管理体制を強化しています。

比較的環境リスクの高い、中国、東南アジア工場では、2013年度より環境リスクアセスメントを導入しました。下水排水の水質管理、塗装設備の排出基準管理や工作機械の油漏えいなど各工場の持つ高リスク設備に順次環境リスクアセスメントを拡大し、リスク低減を進めています。このリスクアセスメントでは、過去、当社グループの日本工場で経験した環境リスクへの対処ノウハウの水平展開を進めています。

中国の管理体制

上海での環境マネジメント会議

中国には、当社グループの海外工場中、地域別では最多の8工場が稼動しており、特別な環境管理体制をとっています。当社グループの拠点として、中国工場の環境管理業務を統括するため、住友重機械工業管理(上海)有限公司に環境管理全体を統括する部署を設置しています。専任の管理者を置き、現地の環境関連法令の変更に関する指導など、現地事情を踏まえ、各工場の環境管理業務の指導を実施しています。

また、中国エリアでは、日本国内と同様に、年2回環境マネジメント会議を開催しています。この会議では、中国各工場の環境管理担当者が一堂に会し、本社環境管理部からの環境方針の説明、各工場からの環境管理状況の報告などを実施し、中国エリア全体の環境管理レベルの向上を図っています。

2013年度からは、各工場での持ち回りによる開催も実施し、打ち合わせだけではなく、省エネも含めた工場の現場パトロールを実施し、より実践的な環境管理の強化を目的とした活動を進めています。

海外工場環境監査の推進

本社環境管理部は定期的に、海外工場に対する環境監査を実施しています。

2012年度より、海外工場の環境監査でも、環境リスクを日本の工場と同レベルまで低減させるため、日本の工場と同等の監査基準を適用し、各工場の環境管理活動をチェックしています。

監査に際しては、現地での環境に関する要求事項を踏まえ、各工場が保有する環境リスクに応じ、監査頻度を設定しています。2014年度には、中国、東南アジア、米国エリアの10工場に対し環境監査を実施しました。

また、環境監査を実施する際には、同時に環境課長や担当者への環境事故防止活動や省エネ活動に関する教育も実施しています。

環境監査の現場確認
環境監査の現場確認
環境監査の現場確認

海外工場での廃棄物管理改善

当社グループの海外工場では、廃棄物管理に関して、現地法規の要求だけではなく、当社基準に基づいた廃棄物の排出量の低減、及び、埋め立て処理率を低減させるための活動を推進しています。

当社グループの各海外工場の所在地においても、日本の産業廃棄物と同様、生産活動などにより生じる廃棄物を一般の廃棄物と分け、取り扱いについて種々の法的管理を行うことが義務付けられています。

これらの廃棄物は危険廃棄物などと呼ばれ、一年単位での予定排出量の事前届け出、政府のライセンスを保有する廃棄物処理業者への排出、個々の廃棄物排出における管理記録の作成および政府への届け出、などが要求されています。当社グループ各工場では所在地の法令、地元行政の指導に基づき、廃棄物について厳しく管理しています。

また、当社グループの海外工場では、環境への影響を低減するため、独自の環境目標として廃棄物の埋め立て処理率の低減にも取り組んでいます。

このための独自の定量的な環境目標として、2011年度以降、廃棄物の埋め立て処理率の低減目標を設定しています。この目標に向け、各工場にて廃棄物を分類し、できるだけリサイクル率を上げるための活動を進めています。

天津にある住友重機械減速機(中国)有限公司では、2010年12月に工場内での廃棄物の分別収集を開始し、工場内で発生する廃棄物の分別収集を徹底するため、管理方法を強化しています。

分別の徹底に当たり、ゴミ箱の表示の改善を進め、ゴミ箱の上面に、現場で実際に排出される廃棄物そのものの写真を用い、分かりやすく分別ごみの種類を表示しました。

この方法は分かりやすく、他のグループ内の中国工場、東南アジア工場に対して、分別収集方法のモデルとして紹介し、当社グループ全体での廃棄物処理方法の改善に大きく寄与しています。

また、工場内の廃棄物集積場所では、環境事故の防止についても年々、管理を強化しています。

屋外の廃棄物置き場では、廃油、及び廃棄物で汚染された雨水などが工場内の雨水排水路に流出することを防止するため、置き場付近の雨水ますにフェンスを付けるなど、環境事故防止の観点からも管理を強化しています。

集積所
色分けしたゴミ箱
蓋に捨ててよいものを表示

海外工場でのVOC(揮発性有機化合物)排出削減への取り組み

建機唐山の塗装工場

当社グループの海外工場では、法的に削減が必要な工場以外でも、独自の有害化学物質の発生量削減活動の一環として、VOCの排出量削減に取り組んでいます。

当社グループにおけるVOCの90%以上は、塗料を希釈する溶剤に使用されており、塗装時や乾燥時に大気に排出されます。

排出されるVOCを削減する溶剤回収除去設備の運用に加え、VOCの使用量を削減するため、溶剤を使用しない粉体塗装の拡大、低溶剤塗料の採用等に取り組んでいます。

中国の住友建機(唐山)有限公司(以下 建機唐山)は、当社グループの海外工場の中でも、有数の規模の塗装工場を有しており、油圧ショベルの部品、完成車など高い塗装品質が要求される塗装作業を行っています。

昨年度より本格的に稼働を開始した新しい塗装工場の一部では、一般的なVOC削減方式である、排気ガス排出口での活性炭フィルターによるVOC吸収処理ではなく、濃縮燃焼方式の排気処理設備を採用しました。

この濃縮燃焼方式は、文字通り排気ガスのVOCを濃縮して燃焼・酸化分解させ排出し、VOCの排出量を低レベルに抑えます。さらに、この排気処理設備では、VOCの燃焼熱を有効利用して、VOC助燃のための燃料使用量を削減するなど省エネ機能も保有しています。

ISO14001 認証取得の拡大

15社16工場でISO14001を取得

海外工場でのISO14001外部認証取得を進めています。
2014年度は新規に中国の建機唐山がISO14001認証を取得しました。

これで延べ15社、16工場が認証を取得しました。第4次環境中期計画では延べ17社以上に拡大します。

ISO50001 認証取得

グループ初のISO50001を取得

ドイツのSumitomo(SHI)Cyclo Drive Germany GmbHはエネルギーマネジメントシステムISO50001を2013年12月に認証を取得しています。

ISO14001を認証取得した海外グループ会社

社名 取得年月
Sumitomo(SHI)Demag Plasics Machinery GmbH(Wiehe工場) 1998年4月
Sumitomo(SHI)Cyclo Drive Germany GmbH 2006年3月
Sumitomo(SHI)Cryogenics of Europe,Ltd. 2008年6月
寧波住重機械有限公司 2008年9月
大連斯頻徳冷却塔有限公司 2008年12月
SHI Manufacturing & Service(Philipoines)Inc. 2011年1月
住友重機械減速機(中国)有限公司 2011年5月
Sumitomo(SHI)Demag Plasics Machinery GmbH(Schwig工場) 2011年7月
LINK-BELT CONSTRUCTION EQUIPMENT COMPANY,L.P.,LLLP 2011年8月
Suminac Philippines Inc, 2011年9月
住友重機械(唐山)有限公司 2012年3月
Demag Plastics Machinery (Ningbo) Co.,Ltd. 2012年12月
Sumitomo Heavy Industries (Vietnam)Co.,Ltd. 2013年5月
Sumitomo NACCO Materials Handling(Vietnam) Co.,Ltd. 2013年6月
住重電磁設備(昆山)有限公司 2013年11月
住友建機(唐山)有限公司 2014年11月